京成杯 予想

京成杯 2019 予想 穴馬の特徴と穴馬候補

更新日:

京成杯の穴馬の特徴に符合した重賞レース穴馬候補をランキングへ更新。

京都金杯は2着(5番人気)マイスタイル、3着(11番人気)ミエノサクシードが符合していました。

順位は70位くらい

順位は40位くらい

※ 出走確定前に更新しています。回避や除外の場合があります。

 

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2けた人気の穴馬は「有料穴馬」でお届けしています。

シンザン記念 10番人気2着 マイネルフラップ
阪神カップ 12番人気3着 スターオブペルシャ
カペラS 11番人気2着 サイタスリーレッド
京阪杯 12番人気2着 ナインテイルズ
東京スポーツ杯2歳S 7番人気2着 アラガス
武蔵野S 7番人気2着 クインズサターン
デイリー杯2歳S 6番人気2着 メイショウショウブ
アルゼンチン共和国杯 11番人気3着 マコトガラハッド
セントウルS 7番人気3着 グレイトチャーター
小倉2歳S 13番人気2着 アズマヘリテージ
新潟2歳S 8番人気3着 スティルネス
レパードS 9番人気3着 ビッグスモーキー
アイビスSD 8番人気3着 ナインテイルズ
七夕賞 11番人気1着 メドウラーク
CBC賞 9番人気2着 ナガラフラワー

有料メルマガは京都金杯△◎▲で5番人気マイスタイルを本命に推し、馬連2060円本線1点(計8点)的中。

超高配当の組み合わせが多く、払い戻しが均等になるよう買えば回収率約800%ほどありました。

シンザン記念はヴァルディゼールを本命に推し、10番人気2着マイネルフラップを穴馬推奨して◎☆×ながら点数を絞り過ぎて不的中。

3連単は1-2-4着という結果で10万馬券を逃す結果になりましたが、今週も妙味のある馬をお届けします。

 

※ 下記は有料メルマガでお届けした過去の京成杯馬体診断考察

○ 2018年京成杯 馬体診断考察

ジェネラーレウーノは筋肉のつき方が中肉中背といったボリュームの中距離馬。やや頑健なつくりでパワーがあり、坂のあるコースは合う。上半身と下半身のボリュームが均等に近く、前でのレースが合い、決め手が要求される馬場はマイナス材料。ただ、状態は申し分なく、、距離、コースともに合う。

コズミックフォースは全体のバランスは良好で背中のラインも美しく、腰のつくりにもキレを感じさせる。素質上位で、軌道に乗ればG1でも好勝負できる。かっちりしたつくりで母の父ネオユニヴァースの影響が出ている。広いコースの方が合い、距離は1800mから2400m辺りがいい。先行して押し切るよりも決め手を生かすレースの方が合い、差しが利く馬場は追い風になる。状態は申し分ない。素質が開花しているのであれば、勝利に近い存在と感じる。もしここをあっさり勝つようであればクラシックでも有望。

デルタバローズはボリュームのあるスピードタイプで胴が短く肩の角度からも本質的にマイラー。パワーがあり坂のあるコースは合う。バランスに破たんがなくスピードの絶対値が高い点から重賞で好走できる。ただ、今回は距離が長い可能性がある。前走2着に0秒7差をつけて完勝したことが評価され1番人気に支持されていると思われるが、重馬場であったため着差は鵜呑みにできない。

エイムアンドエンドは先行していいタイプ。馬体を見る限りそこまで素質を感じない。勝利した前走のレースにしてもそれほどの内容ではなかった。強調材料も乏しく食指が伸びない。

イェッツトはデビュー前の馬体写真を見ると上半身に窮屈な部分があり、首が高い走法から距離延長はマイナスになりえる。勝利した前走はペースが緩く、馬体を見る限り底まで素質は感じなかった。展開や枠など外的な要因がないと厳しい。

ダブルシャープは1600m1800mの方が合うが、小回りコースであれば問題ないか。坂のあるコースは合う。差しが利く馬場もプラスになりえる。頑健なつくりから洋芝のレースの方がいいかもしれないが、時計のかかる馬場、パワーが要求される中山はプラス材料。ただ、重賞で結果を残しているが、今後頭打ちになる可能性がある。能力的には微妙だが、今回は相手が弱い点から結果を残す可能性はある。

サクステッドはデビュー戦で勝利しているが流れも緩かった。休み明けもマイナス材料。胴が短く肩の角度が立っている点から2000mは微妙だが、パワータイプで、坂のある小回りコースは合うはず。デビュー前の馬体写真を見ると、それほど素質を感じなかったが、今回馬体を見るとバランスは申し分なく悪くない印象。頭が大きく見える点から子供っぽさが残っておりまだよくなる余地を残しており、調教の動きがひと息なのは気になるが、人気がなければ印をまわしたい。

コスモイグナーツはアイビーSを勝っているが、フットワークがそれほど大きくない点から道悪が追い風になったか。距離は微妙に長いかもしれない。完成度で劣る点から割り引いて考えたいが、馬体のバランスに破たんはなく、今後重賞でやれる可能性がある。前走東スポ杯2歳Sはハイペースが敗因で、底を見せてはいない。

スラッシュメタルは馬体を見る限り素質を感じず、前走の敗因も明確ではない。特別今回の条件が合わないという感じでもないため割り引いて考えたい。

タイキフェルヴールは頑健なつくりをしており、素質は劣るが父フリオーソによく似ている。ただ、ダート馬としてはそこまで骨格やボリュームは発達しておらず、ダート専門という感じのつくりではない。芝でも2着と好走している。坂があってパワーの要求される中山で、時計のかかる馬場であればあるいはという感じがある。

ロジティナは前走東京で勝利しており、中山に変わってパフォーマンスを上げるようであれば好走の可能性はなくはない。ただ、前走は辛勝で、走法を見ても特別パワータイプという印象はない。

ライトカラカゼはデビュー前の馬体写真を見ると、馬体のバランスは良好で重賞レベルの素質を持っているが、華奢な印象がありその点が大勢を阻む可能性があり、少し時間がかかるかもしれない。距離が延びていいタイプで、坂のある中山の適性は劣る。現状でも走るかもしれないため、人気がなければ印をまわしたい。

ギャンブラーは勝利したのが重馬場のレースで、その後良馬場で苦戦しており、今回も厳しい。

ジョリルミエールは、前走のレースは今回と同じ距離とコースのレースで勝利しているが、走法を見るとフットワークがややこじんまりしており中山コースの合いそう。この時期の若駒はひとつ勝って軌道に乗る馬がいる。好走の可能性は低いが、人気がなければ他の馬で魅力がある馬がいない点からも印をまわすことを検討したい。

ヤマノグラップルはボリュームのあるスピードタイプで、距離延長がプラスになると感じられない。
○ 2017年京成杯 馬体診断考察

サーベラージュ

上半身に体高がある点は同じヴィクトワールピサ産駒のジュエラーと共通する点。ジュエラーのような皮膚の薄さはないが、馬体のバランスは悪くない。一級品の決め手を有している可能性がある。現状ではG1でも通じるとまでの感じはしないが、つなぎにも柔軟性があり、重賞を勝てる素材。あるいは複数勝てるかもしれない。

全体的に幅やボリュームがある点から決め手や瞬発力に特化したタイプではなく、薄手で胴長な体型の方がベストフィットする条件が生まれ、重賞よりも高いレベルで通用する可能性は増したかもしれない。余裕残しで馬体が立派な可能性もあるため、デビュー前の馬体写真を確認してみたが、やはり同様の印象。

フォルムがフェイムゲームと似ており、上半身のつくりから心肺機能が高く、ボリュームのあるつくりから持続力タイプもあるため、長い距離に適性を見せる可能性もあるが、胴が短めで、肩の角度やボリュームのあるつくりから距離は2000m近辺がベストと感じる。コースはそれほど問わないはず。

デビュー戦を勝利しており、2着に0秒6差をつけているが、スローペースの中を前でレースをしていたため結果を鵜呑みにできない。しかし、映像を確認すると、走りに無駄がない印象でやはり素質を感じさせる。

状態に関してはまずまずといった感じで、脚質や枠の有利不利があるレースで、その年によって変わる面があるが、問題や不利がなければ結果を残す可能性は高い。内枠に入っている点から時計の速い馬場の方が望ましい。

マイネルスフェーン

父と母いずれの特徴が出ているかは微妙。後肢の関節部分である飛節に角度があり、上半身と下半身のボリュームが均等なつくりで、先行するレースの方が合うと考えたが、それほどボリュームがない体型から先行して勝ち切るにはスピードの絶対値が乏しく、走り方から決め手を生かす方がいいよう。

ゆったりしたフットワークから広いコースの方が合う。肩や腰の角度が立っており、距離は2000m近辺がいいと考えたが、フットワークからもう少し長い距離にも対応できるかもしれない。現状では完成度が低いように感じ、全体のバランスもそこまでよくはないが、つなぎに柔軟性がある。

状態に関しては申し分なく、力を出せる出来にはある。中山よりも東京コースなどの方が合うが、このレースは開催がすすんでいるため外差しが利く場合もある。前でレースをする馬が多く、決め手が生きそうな点は好材料で、外が伸びる馬場であれば好走の可能性はある。能力や状態を考えると評価が必要。この馬もサーベラージュと同様に内枠に入っている点から時計の速い馬場の方が望ましい。

バリングラ

かっちりしたつくりをしており、東京コースなど直線が長いコースの方が合う。後肢の関節部分である飛節に角度がなく、決め手を生かすレースの方が持ち味は生きるはず。肩の角度を見ると本質は1600mから2000m辺りにありそう。首の使い方などを見ると、小回りコースでなければ2000mは長いかもしれない。

馬体のバランスは特筆するほどよくはないが、つなぎに角度があり、飛節の角度などもよく、素質は悪くない。前走ジュニアカップの敗因は不明だが、素質的に通用してもおかしくない。外枠に入っており、脚質から、時計がかかって外が伸びる馬場であれば。

アサギリジョー

父ジャングルポケット、母の父サンデーサイレンスの組み合わせからは、ジャガーメイル、アウォーディー、エアソミュール、ダイワファルコンなど多数の活躍馬が出ているが、この馬は非常に骨格が発達しており、かなりパワーにベクトルが傾いている。

先述した馬の中ではダイワファルコンに近いイメージで、ボリュームのある体型から、切れるタイプではなく、前でのレースの方がいい。肩の角度やボリュームからある程度距離に限界があり、1600mから2000mが合う。

馬体のバランスを見る限りそこまでよくないが、完成度は高い。ただ、馬体がやや立派である点はマイナス材料。初勝利を挙げた際は辛勝であったが、東京コースはあまり合わない。

前走葉牡丹賞はレイデオロ、コマノインパルスといった実力のある馬に敗れたが、前でレースをしていればより際どかった可能性はある。そこで3着とそれなりに能力の裏付けはある。外枠に入っているが、時計のかかる馬場であれば好走の可能性は増す。

過去好走した人気薄の馬を見ると、その後重賞で結果を残す馬が多く、それらと比較すると能力的に落ちるが、パワータイプで人気がなかった馬がきている点から、人気がなければしっかりと印をまわしたい。

ガンサリュート

デビュー前の馬体写真を見ると丸みを帯びたフォルムから前でのレースが合い、距離は1600mから2000mまでが守備範囲。1800mで勝利しているが、ボリュームをみると距離延長は必ずしもプラスではないかもしれない。ただ、小回りコースの2000mであれば問題ない。

デビュー後にどう変化しているか分からないが、馬体のバランスは悪くなかった。前走で初勝利を挙げるまで4戦を要したが、若駒は能力以外の要素が影響していることがあり、ひとつ勝つと軌道に乗ることが多い。初勝利まで時間がかかっているが、素質次第では気にする必要はない。

今回は相手が強く、展開の恩恵がないと厳しいと感じる。前でレースをするため内が伸びる馬場の方が好走の可能性は増すが、中山金杯の日など差しも利いていたため、今年の馬場であれば厳しいか。

アダムバローズ

全体のフォルム、胴長でボリュームのあるつくりは父ハーツクライの影響が出ていると思われ、父の産駒であるレコンダイトと似ている。切れるというイメージがなく、上がりのかかるレースが合う。距離は2000mから2400m辺りがいいか。

馬体のバランスは悪くなく、筋肉の付き方など完成度も高く、早い時期の重賞であれば通用してもおかしくはない。ただ、今回は条件こそ悪くないが、馬体が立派な感があり、優先順位が下がる。

コマノインパルス

薄手な体型は同じバゴ産駒のビッグウィーク、クリスマスなどと似ており、父の影響が出ているよう。全体のバランスは良好で素質を感じさせるが、問題は同様の印象を持ったバゴの産駒が気性的なものか、日本の馬場が合わないのか、あまり走っていない点。

薄手な体型をしている点にくわえ、手脚が長めのつくりで中距離以上が合うはず。心肺機能が高くないため長距離の適性は微妙で、2000m近辺がいいはず。脚質はそれほど問わない。前でレースをするとスピード不足で、後方からレースをすると決め手不足の感がある。

広いコースの方がよく、時計の速い馬場の中を前でレースをして展開の恩恵を受けるというパターンが最も結果を残しやすいように感じる。戦績を確認すると、デビュー戦は東京で先行しており、上がりの速い流れとなっていたが、まさしくこの馬に合うレースであった。

前走葉牡丹賞は2着に敗れているが、勝ち馬は後にホープフルSを勝利するレイデオロで、体重が増えていた点からも、まだ底を見せていないと判断できる。十分好走の可能性があり、その年によって枠や脚質の面で有利不利があるレースであるが、追い風となる要素があれば評価をしたい。

ただ、真ん中辺りの枠に入っており、枠の面で大きな不利は受けないかもしれないが、大きな追い風となることもなさそう。脚質に関しても微妙だが、前走のように控えるレースであれば、外が伸びる馬場の方がいい。

ポポカテペトル

マウントロブソンの半弟で、馬体やタイプは兄とよく似ている。頭の位置が高く、屋や胴は短めだが、それほどボリュームがないつくりからマイラーではなく、距離は1800m2000m近辺が合う。

全体のバランスは申し分なく、重賞で通用してもおかしくはない。ただ、薄手なつくりからスピードの持続力よりも決め手で勝負をするタイプであるが、首が高く、後肢のつくりから決め手に特化したタイプではない。中途半端な部分がある点から合う条件が少なくなり、結果を残しにくくなる。

前走500万条件で敗れているが、直線で窮屈な部分があり、若駒故に影響が大きかったか。ただ、初勝利を挙げた際も辛勝で、それほど目立った内容ではなかった。特別坂が合うという印象はなく、パフォーマンスを上げる要素があまり見当たらない点など強調材料が乏しい。

3枠4番に入っているが、時計が速く内が伸びる馬場であれば、内枠から前でレースをした馬が有利になりえるため好走の可能性は増す。しかし、その場合は1~3番に入っている実力馬も好走の可能性が増すため痛しかゆしといった感がある。素質は感じさせるため印をまわすことを検討したいが、買うとしても押さえまでとなる。

イブキ

父ルーラーシップと母の父サンデーサイレンスという組み合わせであれば、血統的にドゥラメンテと似た組み合わせになる。この馬は母の父アグネスタキオンという血統であるが、馬体を見ると、首の位置や上半身に体高がある点、下半身の薄さといった全体のフォルムにくわえ、つなぎにまずまず柔軟性がある点など、ドゥラメンテに非常によく似ている。

ドゥラメンテの方が背中の長いつくりで、よりいい脚を長くつかうことが出来る。距離は2000mから2400mがベストで、直線が長いコースが合う。全体のバランスも申し分なく、新潟2歳S時に重賞を複数勝てる素質があると感じたが、これといった武器がない点がネックとなりえるか。今後の成長次第の面もあると考えたが、2歳時からそれほど成長は感じられない。

前走新潟2歳Sで3着に敗れているが、何よりも決め手が要求されるレースで、その点で劣り、距離不足でもあった。今回距離延長はプラスとなるが、馬体の張りが乏しく出来はあまりよくない。時計のかかる馬場や、外差しが利く馬場の場合は、割り引いて考えたい。

○ 2016年京成杯 馬体診断考察

ウムブルフは父ディープインパクトの影響が強い体型をしているが、距離にはやや限界があり、2000m近辺がいい。ボリュームのある体型ではなく、決め手を生かすレースが合い、東京など直線が長いコースの方が合う。全体のバランスに破たんもなく、重賞で通用しえる能力がある。前走で初勝利を挙げており、ペースは緩かったが、2着に0秒7差をつけており底を見せていない。中山はあまりよくないが、このレースは決め手が要求されるレースで、距離など条件も申し分なく、状態に関しても力を出せる出来にある。ただ、内枠もマイナスとなりえる。

マイネルラフレシアは母方のブライアンズタイムの影響が出た体型をしており、骨格が発達している点から坂のあるコースは合う。ボリュームのある体型から前でのレースの方が持ち味は生き、距離は1800mがベスト。中山は条件として合い、2000mも小回りコースなら十分対応可能。バランスはひと息もつなぎの柔軟性や筋肉量は十分あり、オープンであればといった感じも、前走東京スポーツ杯2歳Sは前でレースをする馬に不利なレースで、そこで3着確保は悪くない内容。前でレースが出来ず、状態はそれほど強調できない点から、人気であれば優先順位が下がる。

メートルダールは全体のフォルムにメリハリがあり、高い素質を有している。距離は2000m以下が合い、現時点ではスピードの絶対値で劣るが、いずれはマイルで走るかもしれない。やや重心の低い体型と首の高さから小回りコースも対応可能。ただ、ボリュームが劣る点と、後肢のつくりからも、決め手で勝負をするタイプであるが、首の高い走法から高いレベルになると厳しい。重賞を複数勝てる素質はあるが、それより上のレベルになるとネックになりえる。前走葉牡丹賞は開幕週に近く、前でレースをする馬に有利な条件であるが、後方から差し切っており、能力の裏付けもある。皮膚の薄さなど状態も申し分ない。決め手が要求されるレースであるため、好走の可能性が高いが、内枠に入った点はマイナス材料。

ユウチェンジは前々走アイビーSが超スローペースで推移し、残り100mで隣の馬が進路を遮ってフットワークが乱れたこともあり、前でレースをした勝ち馬を捉えることが出来なかった。その点を考慮して朝日杯FSで印をまわしたが、上位2頭には離されたものの、4着と悪くないレースをしている。馬体写真がないが、2000mで結果を残しており、距離延長は問題ないよう。ある程度の決め手もあり、外枠も追い風になりえるため、印をまわすことを検討したい。

プランスシャルマンは同じジャングルポケット産駒のダイワファルコンと体型がよく似ているが、母の父サンデーサイレンス、母の母の父ノーザンテーストという組み合わせも同じ。坂のあるコースの方がよく、決め手よりも先行力などで勝負をするタイプ。距離は2200mまではもつか。馬体を見る限り、現時点では重賞では厳しいように感じる。距離、コースなどは悪くないが、決め手で劣り、勝利した百日草特別もやや重とは言え、前半1000m64秒1と超スローペースの中で先行している。能力的に今回も展開の恩恵がないと厳しいように感じる。

プロフェットはスピードや瞬発力で劣るかもしれないが、全体のバランスはよく、いずれもっと走ってくるかもしれない。肩の角度が寝ており、コンパクトなつくりから距離が延びた方がよく、2000m以上で力を発揮できる。スピードの持続力で勝負をする馬で、先行するレースが合う。小回りコースも問題なく、坂のあるコースに対応できる。距離延長で前走までよりもパフォーマンスを上げる可能性が高い。前走の萩Sは距離にくわえてペースが落ち着いて瞬発力勝負となっていたことが敗因。札幌2歳Sで2着と好走しているが、そこで敗れたアドマイヤエイカンが前残りで脚を余した京都2歳Sはともかく、ホープフルSでいいところがなかった点から、札幌2歳Sはそこまでレベルの高いレースではなかったよう。決め手で劣る点はマイナス材料。ただ、素質にくわえて、皮膚の薄さなど夏場よりも状態はいい点から評価をしたい。

ブレイブスマッシュは父母いずれの特徴が出ているかは微妙。ボリュームのある体型をしており、前でのレースが合い、胴の短さからも距離は1600mがベスト。能力的にもそこまで高いものを感じないため、評価を割り引いて考えたい。

ナムラシングンは馬体写真がないため、能力や適性などが判然としない。前走500万条件で3着に敗れているが、勝ち馬サトノダイヤモンドは格が少し違った。逃げた2着馬を捉えることが出来なかったが、やや重とは言え前半1000m63秒8と、かなりのスローペースで脚を余した感があり、底を見せてはいない。外枠がプラスになりえる点やデビュー2戦で決め手を見せている点から、好走の可能性はなくはなく、人気がなければ印をまわすことを検討したい。

ケルフロイデは全体のボリュームから先行した方がいい馬で、キングカメハメハ産駒だが、丸みを帯びたラインから平坦コース向きのように感じる。距離は2000m辺りが合う。京都2歳Sで5着に敗れているが、決め手の差が出た。しかし、馬体を見る限り、セールスポイントが乏しく、能力的に重賞で通用するか微妙。今回内枠に入り、決め手で劣る点からも優先順位が下がる。

アドマイヤモラールは2008年のオークス、桜花賞で2着と好走したエフティマイアの弟。スラッとした体型をしていた姉よりもボリュームがあり、短い距離に適性があり、1600m以下がいい。キンシャサノキセキ産駒だが、上半身のフォルムなど父によく似た体型をしている。比較的胴は長めだが、やや重心が低い体型から小回りコースにも対応できる。坂のあるコースはむしろ歓迎。全体のバランスや背中のラインなど、持っている素質は高いが、距離がネックとなりえる。

ルネイションは馬体写真がないが、今回と同じ距離、コースの中山で結果を残しており、条件は悪くないよう。内回りコースのため器用さが要求され、坂があってコーナーを4回まわる中山・阪神の芝2000mで実績のある馬が中心となるが、同じ条件で結果を残している点は好材料。2着に0秒3差をつけて完勝しているが、前半63秒5、後半59秒7と緩いペースの中を2番手でレースをすすめており、能力的には疑問符が付く。ただ、底を見せておらず、過去坂のあるコースに適性のある馬が人気薄で走っている点は魅力。走法を見ると瞬発力や決め手で勝負をするタイプのよう。上がりのかかる馬場はよくないかもしれないが、開催末期で差しが利く馬場状態は追い風になりえる。調教で動いている点からも人気がなければ印をまわしてもいい。

オンザロックスはボリュームのある体型から小回りコースは合い、距離も2000m辺りが合う。前走ホープフルSで勝ち馬に1秒5差をつけられ敗れており、レース時計も2分1秒8とそれほど速くはなかった。ただ、ラスト5ハロンは全て12秒2以下のラップを刻み、過去のレースと比較しても厳しいペース。前々走京都2歳Sは逆に前残りで展開が向かなかった。ただ、勝利したレースは上がりが平凡で、能力的に微妙。決め手で劣る点からも優先順位が下がる。

カミノライデンは初勝利を挙げた際、展開の恩恵があり、近走の内容と結果からも厳しい。

ダイチラディウスは勝利したレースは辛勝で、目立った上がりでもなかった。能力的に劣る可能性が高い。

アポロナイスジャブはダートで結果を残しているが、パワーを有しており、坂のある中山は悪くない。ただ、芝で実績がなく、血統的にも芝は合わない可能性がかなり高い。

○ 2015年京成杯 馬体診断考察

ブラックバゴ

手脚が長めで後肢も股下の位置が高いが、跳びの大きいフットワークにつながっているよう。上半身にやや窮屈な部分があり、より首を上手く使うことが出来るようシャドーロールを装着していると思われる。距離は1800mから2400mが合うが、上半身の窮屈な部分が影響すれば距離延長に支障をきたす。

上半身に体高がある点や、飛節の角度がない点から決め手を生かすレースが合う。跳びが大きく、股下の位置が高い点から直線が長いコースの方が合うため、中山の芝2000mはベストの条件ではない。わえて今年は時計が速い馬場のため、差し馬に不利。

上半身を除けばバランスは良好で背中のラインも美しく、決め手という鋭い武器を持っている点から、重賞あるいはより上のレベルでも戦うことが出来る素材。上半身の窮屈な部分が解消されればなおいいが、そうでなければG1など高いレベルでは難しい。馬体にメリハリを感じさせ、尻尾の付け根から後肢に欠けて筋が浮かんでいるが、筋肉の付き方は申し分なく、力を出せる出来にある。

前走ホープフルSでは内を突いたが、直線で包まれており、脚を余していた。スタートで後手を踏んだ点が響いたが、ある程度前でレースをするのであれば、巻き返す可能性は高い。出来がよく、素質は上位にあり、坂のあるコースも問題ないため、この馬が先行できるかどうかが、このレースのひとつのポイントと感じる。出走馬のレベルが高いが、持っている素質は1、2を争うものがあり、出来のよさからも争覇圏にいる1頭。

東スポ杯2歳S組とホープフルS組の比較であるが、ホープフルSはOP特別で行われていた際、時計が2分1秒台より速い時計で好走していた馬がその後重賞で結果を残している。2分0秒台であればなお信頼出来る。

2010 1着 ベルシャザール 2.00.4
2010 2着 ナカヤマナイト 2.00.4
2008 1着 トーセンジョーダン 2.00.4

今年は2分2秒1という時計で、重賞に格上げされ、メンバーのレベルが上がっていることを考えると、いまひとつの内容と言えるが、ペースが落ち着いたことも影響している。

東スポ杯2歳S組であるが、2着アブニールマルシェは馬体から重賞を複数勝てる素質があり、東スポ杯2歳Sは前でレースをして結果を残すには、かなりの能力が必要となるが、先行して2着という結果は悪くない。ソールインパクトが3着と再先着しているが、勝ったサトノクラウンより上りが0秒4遅く、レベルは微妙。

ホープフルS、東スポ杯2歳Sともに、それほどレベルが高いと言えないが、ホープフルSでブラックバゴがソールインパクトに先着しており、直線で内の方が伸びる馬場であったが、ブラックバゴに不利があり、ソールインパクトに不利がなかったにも関わらず伸び切れなかった点を考えると、やはりブラックバゴの方が評価が必要か。

バルビエール

父ゼンノロブロイという血統だが、骨格が発達して全体のフォルムが丸みを帯びており、かなりパワーにベクトルが傾いたタイプ。ミスタープロスペクターのインブリードがあるが、その影響が出ているよう。
坂のあるコースは合い、全体のボリュームからスピードの持続力が要求されるレースが合う。距離は1600mから2000mが合い、小回りコースで坂のある中山の芝2000mは合う。

例年であれば、開催がすすんで差しが利く馬場となるが、今年は馬場状態がよく、スピードの持続力が最大限に生きる可能性がある。問題は全体的なバランスがまずまずで重賞でどうかという印象がある点。そして、若干馬体に余裕を感じさせる点。後者に関してはやや割り引いて考える必要があるが、元来そういった体型をしていることも影響している。

能力に関してであるが、今年は重賞のホープフルSで惜しいレースをしながら賞金を加算することが出来なかった馬などが出走しており、レベルが高いため通用しない可能性はある。これまでのレース内容からも能力的な裏付けがないため、馬連など勝負馬券の軸にすることはできない。人気がなければ駄目もとで狙うという評価がふさわしいか。

クラージュシチー

父ハービンジャーは似た産駒を出しているが、遺伝力の強さを感じさせ、種牡馬として成功する可能性が高いと感じる。この馬もデビュー前の馬体写真をみると、全体のバランスは良好で、確実に重賞を勝てるだけの素質はある。骨格やボリュームがある程度発達している点など、父の影響が出ている。坂のあるコース問題なく、コースもあまり問わないタイプ。距離は2000mから2400mが合う。

上半身の体高がある点や飛節をみると、決め手を生かすレースの方が合うため、直線が長いコースの方がいいが、瞬発力にベクトルが傾いたタイプではないため、ペースが上がった方がいい。その点で直線が長いコースよりも道中ある程度ペースが流れる今回の条件の方が合うはず。

前走東スポ杯2歳Sで敗れているが、速い上りのレースが合わなかったか。コースと距離延長はプラスになる可能性が高く、舞台変わりで、東スポ杯2歳Sで後塵を拝したソールインパクトを逆転する可能性はある。

今回馬体写真がないため状態を確認することが出来ないが、初勝利を挙げた際、2着に1秒6差をつけているレース内容からも高い能力を持っている可能性がある。ただ、中山金杯がレコードで決着し、フェアリーSも前でレースをする馬で決着しているが、かなり馬場状態がいい。時計が速い馬場のため、前でレースをした方が結果を残す可能性があり、ペースが落ち着くと脚を余すリスクがある。評価は必要であるが、状態が確認できない点からも軸は避けたい。

ベルーフ

父ハービンジャー、母の父はサンデーサイレンスで、母はステイゴールドの全妹で重賞を2勝したレクレドールという良血。手脚や胴が長く、下半身が薄いつくりはレクレドールに似ており、上半身のつくりはステイゴールド産駒のナカヤマフェスタに通じるものがある。その点から坂のあるコースも問題なく対応できる。蹄の形をみると時計のかかる馬場も苦にしない。上半身に体高があり、トップスピードの速さにいいものを持っている馬で、決め手で勝負をするタイプ。下半身が薄い体型から瞬発力にベクトルが傾いており、スローの瞬発力も対応できる。

全体的なバランスに破たんがなく、上半身のボリュームがまずまずある点、つなぎに柔軟性を感じさせる点などから重賞を複数勝てる素質はある。ただ、持っている素質は高いが、速い上りのレースの方がよく、中山よりも直線が長いコースの方がいい。また、スローの瞬発力勝負にも対応できるが、馬場状態がいいため、ペースが落ち着くと脚を余すリスクがある。

前走でエリカ賞を勝っているが、エリカ賞から京成杯へ参戦して連対した馬は、2010年エイシンフラッシュ、2009年アーリーロブストなどいずれもエリカ賞で2着以上という結果であった「重賞データ」で詳細に解説しているが、エリカ賞を勝ち、その後も重賞で活躍した馬をみると、2014年1着バンドワゴン、2003年キングカメハメハ、2001年ヤマニンセラフィム、2000年クロフネなど2分2秒台以下の時計をマークしている馬や2着に着差をつけて勝っている馬が多い。

今年はこの馬が2分2秒4という時計で悪くない時計で、2着に0秒1差をつけて勝利しているが、内容はそれほど悪くない。前々走百日草特別はルージュバックに敗れているが、能力、東京コースの適性と決め手の差が出たか。例年であれば充分勝ち負けできるレベルにあるが、今年はレベルが高そうで、好走できるとまでは断言できない。ただ、馬体に張りがありながら余裕は感じさせず皮膚の質感など状態がいいため、展開が合えばという前提になるが、走破圏にいる1頭。

タケルラムセス

馬体写真が見つからないため、情報が乏しく取捨の難しい1頭。前走寒竹賞を勝っているが、過去の寒竹賞の時計をみると、例年2分1秒台から2分2秒台の時計で決着する。2009年に2分0秒7という時計で勝ったベストメンバーがその後重賞を勝っており、2分1秒台を切る時計で走っていた馬は評価が必要となる。

また、2005年はシーザリオとアドマイヤフジが1、2着にきているが、3着に0秒2の差をつけていた。目立ったレースをしている場合は評価が必要となるが、今年は2分1秒6という時計でそこまで目立った時計でなく、着差も0秒1と目立つものではなかった。

デビュー戦では上り2位の馬より0秒7速い最速の上りをつかっており、非凡なレースをみせているが、フットワークをみると、東京の方が合いそう。走破圏にいるかもしれないが、適性面や決め手で勝負をするタイプで、今年の馬場状態を考えると軸は避けるべき。

クルーガー

パワーにベクトルが傾いており、父キングカメハメハ、母方いずれの影響が強いかは微妙。ダートで勝ち上がっている点からも、パワータイプに出ていることが分かるが、蹄の形からも時計の速い馬場への適性は劣る印象。ただ、坂のある中山は得意条件になる可能性もあるため好材料となる。

距離には限界があり1600m1800m辺りが合い、2000mは守備範囲といった感じ。全体のボリュームから先行していいタイプで、脚質的なものと併せて条件は合う。重賞で好走してもおかしくないが、今回の面子の中では能力的に劣る印象。展開の恩恵があれば好走の可能性はあるが、優先順位が下がる。

ダノンリバティ

母方はダイワスカーレットなどの活躍馬を出しているスカーレットインク系。父はキングカメハメハというなかなかの良血。デビュー前の馬体写真をみると、全体的なフォルムや骨格は父の特徴が出ているか。かなりのパワータイプで坂のあるコースは合う。デビュー前から体型が変化している可能性はあるが、胴が短くボリュームのある体型からマイラーの可能性があり、距離は課題だが、小回りコースも合う。瞬発力や決め手よりもスピードの持続力で勝負をするタイプだが、飛節に角度がない点がネックとなりえる。

前走エリカ賞はプラス24キロが敗因で、まだ底をみせていないが、絞れているかという点も問題となる。デビュー戦は他の上位の馬よりも0秒5速い最速の上りをつかっており、悪いレースではなかった。ただ、デビュー前の馬体写真をみる限り、そこまでの資質にないと感じる。

ザイディックメア

デビュー前の馬体写真をみると、ややボリュームがあり、手脚が長く、過去の勝ち馬と体型が符合する。距離は1800m近辺が合うが、脚質的な面からも直線が長いコースの方がいいかもしれない。能力的に全体のバランスも悪くなく重賞で通用してもおかしくない。デビュー戦は前残りで脚を余しているが、前走は届かないと思われた位置から差し切っており、坂のある阪神で結果を残している点も好材料。小回りコースの適性や後方からのレースは微妙で、今年は出走馬のレベルが高いため、好走の可能性は低いが、人気がなければ少し面白いかもしれない。

コスモナインボール

上半身のつくり、全体のボリューム、腹のラインなどをみると、父ハイアーゲームによく似ている。ただ、この馬の方が距離に限界を感じさせ、1600mがベストでもって1800mまで。ただ、小回りコースでペースが落ち着けば、対応出来てもおかしくはない。坂のあるコースは問題ないが、腹のラインやボリュームからスピードの持続力で勝負をするタイプで、今年の馬場状態のよさは追い風になりえる。

前走朝日杯FSは阪神芝1600mは直線が長いコースで決めてが要求される点がネックとなり、後手を踏んで持ち味も生きなかった。先行して押し切った前走のアイビーSはそれほどペースが落ち着いておらず内容は悪くなかったただ、馬体のバランスは悪くないが、能力的にOP特別までといった感じで、完成度が高い点から今後頭打ちになる可能性もある。状態も申し分ないが、今年の出走馬のレベルを考えると、展開に恵まれない限り厳しいか。

マイネルシュバリエ

骨格などをみると、坂のあるコースの方がよく、洋芝も悪くないはず。腹のラインをみると、ペースが落ち着いて瞬発力勝負となるよりも、ある程度流れた方がいい。広いコースよりも小回りコースの方が脚質的なアドバンテージが得やすく、距離は2000m近辺が合う。

阪神であれば内回りコースの芝2000m、中山であれば2200mは外回りコースということからも若干長く芝1800m2000mなどで、それほど差しが利かない馬場状態のレースがベストの条件となるはず。今回条件としてはベストに近く、馬場状態がよく、例年よりも前でレースをする馬に有利になりえる点も好材料。

馬体をみる限り、それほどバランスはよくなく、即座に重賞を勝てると断言できるだけのものは感じられないが、腰のつくりなどは悪くない。2着と好走した札幌2歳時に完成度が高く、展開の恩恵があれば好走出来るかもしれないとお伝えし穴馬に推奨した。その際、過去人気薄できていた馬のパターンに符合していたが適性が高かったことも好走の要因で能力的に劣る。

ただ、前走ホープフルSはスタートでダッシュがつかず、やや強引なレースとなったことが敗因と思われる。出来はまずまずといったところであるが、前残りのレースとなる可能性があり、距離、そして何よりも小回りコースが非常に合う点から人気がなければしっかりと印をまわしておきたい。

○ 2014年京成杯 馬体診断考察

アデイインザライフ

父ディープインパクト、母の父サクラバクシンオーという血統であるが、手脚の長さは父系、全体のフォルムや肉付きは母方のデインヒルの特徴が出ている印象。過去の名馬と比較するとマツリダゴッホと似ているイメージがある。

坂のあるコースは合い、距離は2000mから24000mがベストで3000mも対応可能なはず。後肢のつくりをみると、決め手で勝負をする馬で骨格がしっかりしているため、ペースが上がった方がいい馬。時計の速い馬場で前残りレースになりやすい条件や、瞬発力勝負は合わないが、今回は差しが利きやすい荒れた馬場で脚質的なものも含めて条件は合う。

スケールが大きく、完成度も高いが、かなりの素質を有している。この馬に合う条件のG1レースがあまりないかもしれないが、G1レースでも好勝負が出来る素材。状態に関しても若干立派な部分はあるが許容範囲で、馬体に張りがあって体調も申し分ない。前走のデビュー戦勝利は他の上位の馬より1秒以上速い上りをつかっており、非凡なレースをみせている。

過去のレースをみると、坂のあるコースが合うパワータイプの馬など中山が合う馬が人気薄できているが、550キロ近い馬体重で前走も中山で勝利しており、その点に符合する。あまり人気はないようだが、スムーズにいけばアタマまである。能力的に疑問符が付く人気馬もいるだけに積極的に狙いたい。

ピオネロ

薄手な体型は父系のネオユニヴァース及びサンデーサイレンスの特徴が出ている。スラッとした体型をしており、腰のつくりからも瞬発力で勝負をする馬。先行するレースをしているが、スピードの絶対値が高くないため、ペースが落ち着いた方がいい。

本質的に小回りコースで坂のある中山コースはあまり合わない。ただ、このレースは中山の開催がすすんでおり、差しが利く点から、決め手のあるタイプもきている。今回ホルボッシュ、アグネスドリームの2頭がハナを主張すると思われるが、出走頭数が16頭と揃っている点からもペースが極端に緩むことはなさそう。その点はこの馬にとってマイナス材料。

ただ、馬体をみると、現時点での完成度が低いが、全体のバランスは良好で、現時点でも展開さえ合えば、重賞レースでも好勝負は可能。前走で百日草特別を勝っているが、1分48秒台から1分50秒台で決着する年が多く、アサクサキングス、サンツェッペリン、コスモバルク、ハイアーゲームなどが走破した1分47秒台の時計がひとつの目安となる。昨年の百日草特別はこの馬が1分47秒5という時計で勝っている。馬場状態のよさもあるかもしれないが、能力の裏付けとなる。

そして何よりも皮膚の質感など体調がよく、余裕残しも全く感じられず、確実に力を出せる出来にある。人気もないとおもわれ、買う価値のある馬。

キングズオブザサン

腹のラインをみると心肺機能が発達しており、前でレースをした方がいい馬。全体的にコンパクトなつくりで、ナムラクレセントとイメージが重なる部分もあるが、この馬の方が胴や手脚が短く、より短めの距離に適性があり、距離は2000m位がベスト。

丸みを帯びた身体のラインはファルブラヴ産駒のワンカラットやトランスワープなどにも似ている。ある程度パワーも兼ね備えており、阪神JFを勝った母スティンガーより父系の影響が出ているものと思われる。坂のあるコースも問題にしないため、距離、コースは合う。ただ、決め手で劣るためレースの適性は悪くないといったところ。

腰のつくりが斜尻で良好であるが、馬体のバランスもまずまずといった感じ。馬体をみる限り即座に重賞を複数勝てるレベルの能力があるかと聞かれれば、率直に言ってそこまでのものは感じられない。

ただ、前走葉牡丹賞は前半59秒5、後半61秒3と厳しい流れとなったが、後方からレースをする馬が状にくる中、先行して2着に0秒4差をつける完勝劇を演じている。レベルの高いレース内容で、底をみせていない点から軽率に取り扱うことは避けるべき。

デリッツァリモーネ

父キングカメハメハ、母の父サンデーサイレンスというお馴染みの組み合わせであるが、手脚や胴の長さをみると、母方の特徴が出ているよう。ただ、上半身と下半身のボリュームが均等に近く先行していいタイプ。前でレースをする馬が止まらない時計の速い馬場などが合うが、ペースが落ち着いて瞬発力勝負となれば、勝ち味に遅い結果となりやすくなる。秋の京都競馬場は時計の速い馬場状態であったが、前々走の萩Sなどは馬場のよさを追い風に先行して押し切るレースをしており、まさにおあつらえ向きの条件であった。

広いコースの方が合い、今回の中山内回りコースはあまりよくなく、前走ラジオNIKKEI杯2歳Sも阪神内回りコースが敗因のひとつと考えられる。ただ、距離は2000m位が合うため、悪くはない条件。馬体のバランスは良好で完成度も高く、条件さえ合えば重賞レースのひとつやふたつは間違いなく勝てる素材。状態ももう少しメリハリが出てくれば理想的であるが、馬体に張りがあって状態も良好。

エアアンセム

父シンボリクリスエス、母の父サンデーサイレンスという血統で、母の母はオークス2着のエアデジャブー。近親にエアシャカールがいる良血。上半身と下半身のボリュームから、母方のノーザンテーストの特徴が出ていると考えていたが、骨格が発達している点からシンボリクリスエスの影響が最も出ていると思われる。坂のあるコースは合い、2000mという距離もベスト。あとは状態であるが馬体に張りがあり力を出せる出来にある。

前走ホープフルSは過去2分0秒台で結果を残していた馬が、重賞やG1レースでも好走しているが、今年は2分0秒2と平凡な時計。しかし、午前中のダートが重馬場で行われており、降雨によって時計がかかる馬場となっているため鵜呑みに出来ず、後方からレースをする馬が上位にくる中、押し切るレースをしていた評価が必要。

ウインマーレライ

スラッとした体型をしており、父マツリダゴッホというよりも父の父サンデーサイレンスの特徴が出ているよう。コースはそれほど問わないタイプであるが、どちらかというと直線が長いコースの方が合う。やや首が高い点は父譲りの部分で、距離適性に影響する部分であるが2000m近辺がベスト。今回条件としては悪くない。

前走ホープフルSは上り最速をマークするも、位置取りがあまりにも後方過ぎた。また、前走でもプラス6キロと体重が増えているが、前々走の東京スポーツ杯でプラス10キロ、その前のレースでもプラス6キロと体重が増えている。その点も近走の不振につながっていると思われる。

ただ、まだ華奢な印象があり、毛ヅヤなど体調面も盤石という感じではない。また、腰と上半身の角度は異なる点は能力的にマイナス材料で、その点が改善されてくれば。

マイネグレヴィル

父ブライアンズタイム、母の父スペシャルウィークという血統であるが、母の父の特徴が出ている。股下が高く広いコースの方が合う。前でレースをしているが、下半身が薄く後肢のつくりからも決め手を生かすレースの方が合う。坂のあるコースも対応出来、距離は1800m2000m辺りが合い、条件は悪くない。

近走結果が出ておらず、2着と好走した札幌2歳Sも馬場の悪さが追い風になっていたと考えられるだろうが、素質は決して悪くない。また、皮膚の質感など状態はそれほど芳しくないが、調教で動いている点は気になるところ。

ラングレー

デビュー前の馬体写真をみると、やや肩と腰のラインに窮屈な部分があり、バランスはまずまずといったところ。ただ、ディープインパクト産駒は上半身に体高のある馬はいいエンジンを持っている馬が多く、バランスが悪くても走る馬が多い。

距離は1800m2000m近辺がベスト。どちらかというと広いコースの方が合い、坂のあるコースも問題なく、ベストの条件は阪神芝1800mなど。瞬発力よりもスピードの絶対値で勝負をする馬で先行するレースが合う。今回条件はベストではないが悪くはない。

前走東京スポーツ杯2歳Sは条件も合ったが4着という結果。前残りのレースとなりこの馬も先行していたが、上位の馬とは決め手に差があったかもしれない。2歳馬はポカをすることがあり、特にラジオNIKKEI杯2歳Sなどはそういったレースになることが多いが、阪神内回りコースというまぎれのある条件も影響するため。実力が結果に結びつきやすい東京コースでは物足りなさを感じさせるパフォーマンスであった。人気になるかもしれないが、過大な評価は避けたい。

ディアデルレイ

母は重賞レースを3勝し、G1レースでも活躍したディアデラノビア。体重が440キロ以下と小柄でスピードの絶対値で劣り、それが響いてG1に手が届かなかったが、高い能力を有していた。この馬は馬体重が500キロ近くあり、骨格のフォルムなどは父キングカメハメハの影響も感じさせる。

ただ、手脚や胴がかなり長めでその点は母や母の父サンデーサイレンスの影響が強く出ており、父3:母7くらいの比率のイメージがある。後肢のつくりをみても母同様に後方からのレースが合い、直線が長いコースが合う。父の特徴が出ている点から坂のあるコースはこなせるが、小回りコースはあまり合わない。

デビュー前の馬体写真をみると、馬体のフォルムにメリハリがあり、バランスも良好。重賞を複数勝てる素質があるが、筋肉の付き方に物足りなさを感じさせる。そこまで瞬発力に特化していない点からも、本格化すれば前でレースが出来るようになるはず。成長次第ではG1でも好勝負が出来るかもしれない。

前走葉牡丹賞でキングズオブザサンに0秒4差をつけられて敗れているが、コースの適性が出た。位置取りも後方過ぎたが、今回は開幕週の葉牡丹賞よりも馬場が荒れてより差しが利く条件となっている点は好材料で、差が詰まる材料となる。葉牡丹賞では上り最速をマークしており、前走よりもレースに慣れてよりスムーズなレースが出来ればより際どいレースになる。キングズオブザサンよりも人気がないだろうが、逆転の可能性は充分で買う価値のある馬。

プレイアンドリアル
※ 朝日杯FS時の考察

手脚や胴の長い薄手な体型は父系のサンデーサイレンスの影響を感じさせるが、かっちりとしたつくりは父デュランダルの特徴が出ている。父の馬体を確認するとバリバリの短距離馬といった体型ではなく、最後方から追い込むレースをした点や短い距離で結果を残していた点は気性的なものが影響していたようで、過去の文献を紐解いてもそういった記述がみられる。馬体をみる限りは2000mの距離も克服でき、決して距離が合う訳ではないスプリントG1を勝っている点が能力の高さを物語っていた。

この馬も2000mまでの距離に対応できるが、父同様につなぎの短さがあり、それ以上の距離となると難しいように感じる。後肢のつくりをみると、父は関節部分である飛節がまっすぐで後方からのレースが合う馬であったが、この馬はそこまで極端なつくりではなく、父よりも脚質に柔軟性はありそう。

本質的には広いコースの方が合う馬でトリッキーな中山コースは合わず、坂のあるコースよりも平坦コースの方がいい。先行するレースも出来るが、瞬発力にベクトルが傾いており、スピードの持続力が要求されるこのレースの適性は低い。背中のラインや全体のバランスなどいい素質を持っているが、現時点での完成度は低い。

また、「重賞データ」でお伝えしたように外枠に入って結果を残していたのは、その後も皐月賞を勝つ2012年ロゴタイプ、フェブラリーSを勝ちスプリンターズSで2着に入った2003年メイショウボーラーという一流馬で外枠は極端に不利となるが、7枠13番という枠は割引が必要となる。これで結果を残すこと出来ればかなりの能力を有しており、来年のクラシックでも有望な素材であると判断することが出来るが、人気に見合わない存在となる。

○ 2013年京成杯 馬体診断考察

フェイムゲーム

「半兄に重賞レース7勝のバランスオブゲームがいる血統で、父フサイチコンコルドからハーツクライに変わったが、全体のフォルムはまずまず似ている。

上半身に体高がある点は2011年の新潟2歳Sを制したモンストールとよく似ており、トップスピードに秀でたものがある。

[重賞データ]で解説したように過去のレースをみると、2011年8番人気2着デボネア、2009年11番人気3着モエレビクトリー、2007年9番人気3着アルナスラインなど、坂がある中山に対応できるパワータイプの馬や、中山で実績のある馬が人気薄で走っている。

兄バランスオブゲームは、中山記念を連覇し、オールカマー、セントライト記念、弥生賞などを制している稀代の中山巧者であった。

この馬も前走中山で2着に0秒4差をつけて初勝利を挙げているが、馬体をみてもそれなりにパワーがあり、後方からレースをしているが、重心がやや低めで器用さも兼ね備えている。

全体的なバランスは良好で、重賞レースでも好走可能な素材。

やや馬体に立派な部分があるが、体調自体は申し分なく、前走やや重で結果を残しており、バランスオブゲームも道悪で強かった。

現在7番人気と評価低いが、積極的に狙いたい。」

マイネルストラーノ

「前走今回と同じ中山芝2000mで行われるホープフルSで2着と好走しているが、過去のレース時計をみると2分4秒台から2分0秒台で決着している。

[重賞データ]では、より詳細に解説しているが、その後オープンで活躍する馬をみると、2011年1着ベルシャザール、2010年1着アリゼオ、2008年1着トーセンジョーダン、2006年2着サンツェッペリン、2003年エアシェイディ、2003年ヤマニンアラバスタなど、2分2秒台前半以下の時計で連対している馬が多い。

この馬は2分1秒7という時計で走っており、午前中はやや重で行われ、時計がかかる馬場で、同日に行われた有馬記念も2分31秒9と例年よりも遅い時計となっている。

その状況で例年ハイレベルと判断できるラインよりも速い時計で走っている。

2番手を追走していたが、ペースを見ても極端に落ち着いておらず、この馬を除いた馬はいずれもやや後方からレースをしており、その点からも評価が必要となる。

12.5 - 11.0 - 12.0 - 12.5 - 12.8 - 12.3 - 12.6 - 12.1 - 11.7 - 12.1

フェイムゲームの項目でもお伝えしたように、過去中山で実績のある馬が人気薄できている点からも面白い馬。

デビュー前の馬体写真をみると、腰高で、一本調子な部分はあるかもしれないが、斜尻と呼ばれるつくりで走る馬の特徴を有している。

父の産駒としては比較的、骨格がしっかりしたタイプで中山も問題なく、距離も合う。

現在8番人気と評価が低い点からも積極的に狙ってみたい。」

フラムドグロワール

「父ダイワメジャー、母はオークス馬シルクプリマドンナという血統。

前走時に馬体をみた際、全体的なラインや首の高さは父の産駒であるメイショウカドマツ、ヤマニンファラオといった馬と共通点があり、父はこの馬よりもパワーにベクトルが傾いたタイプであったが、父というよりも父系の特徴が出ていると感じた。

ただ、陣営は父ダイワメジャーよりも母シルクプリマドンナの特徴が出ていると言うコメントを残していたが、今回馬体をみると、上半身のボリュームなどは母の父ブライアン図タイムの特徴が出てきている。

馬体のラインが滑らかでバランスは上々のつくりで、かなりの能力を有しており、重賞を複数勝てるだけのものは間違いなく持っている。

馬体に窮屈な部分はないが、首の高さから距離は2000m近辺が合い、2400mなどよりは1600mの方が合う。

上半身と下半身のボリュームが均等に近く、基本的には先行していいタイプであるが、手脚の長さからある程度の瞬発力勝負には対応可能で、脚質的な面から時計の速い馬場の方がいいはず。

時計の速い馬場であれば、ペースが落ち着いた方が先行してアドヴァンテージを得ることが出来るが、馬場がフラットな状態でスローの瞬発力勝負になると勝ち味に遅い部分があり、その場合はミドルペースくらいの方がいい。

G1レースでも好走可能な逸材であるが、上位のレベルに入ると決め手で劣り、勝ち味に遅い結果になる可能性が高まる。

馬場状態がよければ先行して押し切るレースも出来るが、開催がすすんで差しが決まる現在の馬場はマイナス材料となる。

また、降雨によって馬場が悪化するとおもわれるが、道悪の適性には微妙な部分がある。

先行して直線で抜け出すレースが合うが、脚質面での危うさがないタイプで安定感があり、陣営も脚質に幅があって自分で競馬をつくれるタイプというコメントを残している。

前走朝日杯FSは前半800m45秒4、後半800m48秒0という時計で、道中はかなりのハイペースで推移しており、中距離レースであれば、もう少しペースが落ち着くが、マイラーに向く流れとなった点が敗因。

また、中山のマイルは内枠有利で、6枠12番に入ったことも最後に響いた。

3走前の芙蓉Sは後手を踏んだ点が敗因で、勝ったサンブルエミューズも強かった。

かなりパワーにベクトルが傾いてきた印象があり、坂のある中山も問題なく、条件は申し分ない。

出来も悪くないといった感じであるが、前走ほどの出来になく、馬場が悪化している点からも人気であれば軸は避けたい。」

クロスボウ

「[重賞データ]で解説したように過去のレースをみると、2011年8番人気2着デボネア、2009年11番人気3着モエレビクトリー、2007年9番人気3着アルナスラインなど、坂がある中山に対応できるパワータイプの馬や、中山で実績のある馬が人気薄で走っている。

前走中山で行われたデビュー戦を勝っている点は評価が必要。

デビュー前の馬体写真をみても、骨格がやや発達しており、坂のあるコースは合うはず。

直飛で後方からのレースが合うようで、その点はマイナスになるかもしれないが、距離も問題ない。

前走は13秒台のラップが4つも並び、前半1000m66秒3と極端なスローペースになり、上位を4コーナー3番手以内の逃げ先行馬が独占した。

12.9 - 12.7 - 13.6 - 13.8 - 13.3 - 13.0 - 12.4 - 11.4 - 11.4」

そのペースの中をほぼ最後方からレースを進めて、まとめて差し切る非凡なレースをしている。

看過できない内容で、現在9番人気という評価からも積極的に狙いたい1頭。」

マイネルマエストロ

「父ブライアンズタイム、母の父サンデーサイレンスという血統であるが、ボリュームがあり丸みを帯びた体のラインや、腹袋がしっかりしている点などは父ブライアンズタイムの特徴が出ている。

同じロベルト系のセイウンワンダーなどと体形が似ており、父系の特徴が強く出ているが、坂のあるコースの方がいい馬。

中山は合い、中距離が守備範囲となるが、条件はほぼベストに近い。

ただ、全体的にもっさりしている点や、馬体にメリハリを欠いて余裕を感じさせる点から、状態面は強調出来ない。

また、前走500万条件のエリカ賞を勝ち、現在2連勝中のため人気になっているが、前走は前半1000m64秒2、後半1000m60秒5と前残りのレースで逃げており、スローペースが大きな追い風となっていた。

くわえて、過去エリカ賞を勝ち、その後も重賞レースで活躍したキングカメハメハ、ヤマニンセラフィム、クロフネといった馬をみると、2着にある程度の差をつけて2分2秒台の時計で勝利していた。

そういった点から、レースレベルで劣り、人気であれば嫌いたい馬。」

ノウレッジ

「幅のある体型は母方のコロナドズクエスト産駒の馬体を想起させるが、何とも言えない部分がある。

後肢のつくりをみても関節部分である飛節の角度がなく、後方からのレースが合う馬。

胴の短さや肩の角度を考えると、1400m辺りがベストであると感じたが、後方からであればマイルにも対応出来るよう。

前々走京王杯2歳Sは前残りのレースとなっており、4コーナー10番手と後方からのレースとなったことが敗因。

前走朝日杯FSは後方からのレースをし決め手を生かす点から、レースの適性で劣り、内枠有利のレースで、8枠16番もマイナス材料であった。

腰のてっぺんの部分から尻尾の付け根の部分にかけて急激に垂れ下がっているが、斜尻と呼ばれて走る馬が多く、キレ味を有しており、走る馬も多い。

全体的なバランスなどはまずまずだが、ここから胴が伸びて変わってくる可能性もある。

背中のラインなどにはいいものをもっており、後々走ってくるかもしれない。

前走同様に状態は悪くないが、ここは距離が長く、割引が必要となる。」

○ 2012年京成杯 馬体診断考察

アドマイヤブルー

「馬体のフォルムをみると、距離は2000mから2400m辺りがベストで、東京など広いコースの方が合う。

全体的な骨格をみると、父キングカメハメハの特徴が出ており、坂のあるコースも問題ない。

ただ、それほど重苦しさはなく、つなぎに柔軟性があり手脚や胴の長さからどちらかというと決め手で勝負をするタイプで、その点は母方のサンデーサイレンスの特徴が出ているよう。

中距離を守備範囲とし、この時期の3歳馬としては全体的なボリュームが充分で、前目の位置での競馬も可能。

ペースが速いレースにも瞬発力勝負にも対応でき、過去の活躍馬の中ではロジユニヴァースとタイプが似ている。

陣営が「どんな競馬にも対応出来る」というコメントを残しているが、脚質に自在性があり、直線の長いコースであれば後方からでもいいが、今回のような条件であれば先行するレースの方が無難。

馬体をみる限り能力的に春のクラシックでも勝ち負け出来るだけの素質と完成度がある。

前走ホープフルSでは2分1秒4という時計で勝利。

[重賞データ]などでお伝えしたが、の過去のレース時計をみると、2011年ベルシャザール、2010年アリゼオ、2008年トーセンジョーダン、2006年サンツェッペリン、2003年エアシェイディ、2003年ヤマニンアラバスタ、2000年タイガーカフェなど、後にG1レースで結果を残す馬が、2分2秒2より速いレース時計で勝っている。

2010年ベルシャザール、2008年トーセンジョーダンがともに2分0秒4という時計で勝利しており、2着馬や3着馬などにも着差をつけており、レベルが高かったが、この馬が勝利したレースはそれに次ぐくらい。

中山内回りコースは必ずしもベストの条件ではないが、開催がすすんで差しが決まる馬場状態になっている点は好材料。

馬体に張りがあり、メリハリも感じさせて力を出せる状態にあり、高い評価が必要となる。」

アーデント

「丸みを帯びたフォルムや全体のラインに美しさを感じさせる馬で、つなぎの柔軟性と合わせて非凡な素質を感じさせる。

後肢の薄さやつなぎなどをみると瞬発力もあり、前走1600mで行われたいちょうSで勝っているが、むしろ2000m以上の距離の方が向く。

腹のラインをみるとまずまず心肺機能が発達しており、先行するレースが合うが、キレ味も兼ね備えている。

父系の特徴が出ているが、平坦の京都コースであれば長距離も問題ない。

中山内回りコースの適性はいまひとつも、後肢のつくりをみるとそこまで広いコースがいいタイプではなく、決め手を生かすことの出来る差しが決まる馬場であれば対応も可能。

現時点での完成度はそれほど高くないものの、スピードの絶対値などよりも瞬発力や決め手といった先天的な資質を必要される部分を身上とし、早い時期から走ることが出来る馬。

いずれG1レースで好勝負出来るほどの素質を持っており、今後注目していきたい1頭。

完成度はそれほどでもないが、調教で動いており、いちょうS以来となるがすっきりと仕上がっており、力を出せる状態にある。」

ベストディール

「ボリュームや手脚の長さをみると父ディープインパクトの特徴が出ている

スピードと瞬発力にベクトルが傾いており、上半身のつくりをみると先行力があるが、後肢は後方からのレースが合うつくりで、齟齬がある点は能力的にマイナスとなる。

距離は2000m近辺がベストで、差しが決まりやすい馬場であればこの条件は悪くない。

今回馬体に張りがあり、毛ヅヤなどもまずまずで状態は申し分ないが、馬体をみる限り、重賞レースを勝てると断言できるほどの素質は感じられない。

前走で百日草特別を1分48秒5という時計で勝っているが、過去の百日草特別の結果をみると、レース時計が1分47秒台で決着していた2006年(1着アサクサキングス、2着サンツェッペリン)そして2003年(1着コスモバルク、2着ハイアーゲーム)はあ上位2頭がいれずもG1レースで結果を残していた。

2着に0秒3の差をつけて勝っており、ある程度評価が必要となるが、着差ほどの内容と判断は出来ない。

現段階においても高い完成度がありその点から好勝負は可能であるが、中山内回りコースに変わる点はマイナス材料で、勝ちきるためには展開など何らかの好走の要因が必要となる。」

マイネルロブスト

「父ゼンノエルシドはマイルCSを制したマイラーであるが、やや胴が長めで肩の傾斜、つなぎの長さをみると、ある程度距離は延びた方がいい馬で1600m辺りから2000m近辺がベスト。

全体のバランスや背中のラインはまずまずであるが、蹄とつなぎの角度にいびつな部分があり、大成を阻む要因になるかもしれない。

つなぎの長さや全身をつかったフットワークから広いコースの方が合う。

今回も前走朝日杯FS同様に中山コースで行われるが、内回りコースから外回りコースに変わる点はマイナス材料。

前走はレースの適性面がまずまずといったところであったが、引き締まった馬体で皮膚の質感が美しさを感じさせて体調はよく調教でも動いていたため、馬連の対象とした。

ただ、今回は前走よりも皮膚の質感がいまひとつで、毛ヅヤがよくない。

相変わらず調教の内容がよく、全身をつかった動きに能力の高さを感じさせるが、レースの適性の面からも割引が必要となる

人気が予想されることもあり、馬連の対象から外したい。」

スノードン

「前走よりもわずかながら毛ヅヤがくすんでいるが、レース間隔が空いていないことなどを考えると許容範囲。

薄手な体型をしており、手脚の長さから広いコースの方が向き、腰のつくりなどをみてもキレ味で勝負をするタイプ。

萩Sは8番人気で単勝も100倍以上つくなど評価は低かったが、京都外回りコースが合ったことも好走の要因。

前走朝日杯FSはスピードの持続力が要求される条件のため、適性はいまひとつで割り引いた。

今回内回りコースに変わるが、それほど器用さがあるタイプではなく、パワーが乏しい点から坂のあるコースも向かない。

2000m以上でも問題ないため、距離延長はプラスとなるが、この馬が結果を残すとすれば、ペースが落ち着いて瞬発力勝負となるような状況に限定される。

ただ、前走時もお伝えしたが、それほど素質は低くないため、今後重賞レースで走る可能性があり、中山や阪神などで敗れて人気が落ちている場合は面白い存在になりえる。」

ロジメジャー

「上半身のボリュームがしっかりしており、スピードタイプの先行馬。

首の高さや肩の傾斜などから距離に壁があり、1600m近辺がベストで、前走からの距離延長はマイナス材料。

まずまず骨格もしっかりしており、坂のある中山は合うが、後肢のつくりなどをみるとやや器用さを欠き、脚質とともに12秒台位のラップで推移する外回りコースの方が合う。

前走のデビュー戦で2着に0秒3の差をつけて勝利しているが、坂のある中山コースで12.3 - 11.4 - 11.4という上がり。

道中13秒近辺のラップが2回あり、しまいが11秒台のラップであったことから、ペースが緩み切った前残りのレースであった。

毛ヅヤもややくすんでおり、状態面からも強く推すことは出来ない。」

プーラヴィーダ

「父フィガロはストームキャット系、母の父はアフリートで、ともにダートで実績のあるバリバリのアメリカ血統。

馬体写真がなく、レース適性や能力などに不透明な部分があり、ダートで連勝中であるが芝では3着が最高。

ただ、過去のレースの結果をみると、2011年8番人気2着デボネア、2011年7番人気3着プレイ、2007年9番人気3着アルナスラインなどはパワーにベクトルが傾いた馬で、そのうち2頭は体重が530キロを超える巨漢馬でもあった。

坂がありパワーが要求されるためで、この馬も開催が進んで時計のかかる馬場になっていれば、好走の可能性が高まる。

また、ダート馬は芝馬と比較すると調教で走る馬が多く、とりわけパワーが要求される坂路は動く傾向があるが、今週の調教の動きをみると勢いがあり、特筆するべき内容。

くわえて、前走プラス8キロ、前々走プラス4キロと体重が増えながら結果を残しているのはいい傾向で、ここにきて成長してきている可能性がある。

15番人気と全く人気がないが面白い馬で、気楽に狙ってみたい。」

ブライトライン

「馬体写真がないため、適性や能力を測りかねるが調教では動いていた。

前走ラジオNIKKEI杯2歳Sは5着に敗れているが、6-6-7-11と位置取りを下げており、何らかのアクシデントがあったよう。

前々走では黄菊賞を、3走前は未勝利を勝ち、底をみせていない。

京都芝2000mで勝っており、過去の傾向からコーナーを4回周る条件で結果を残している点は好材料。

人気がなければ狙ってもいい馬で、ヒモで押さえておきたい。」

○ 2011年京成杯 馬体診断考察

スマートロビン

「前走は出世レースであるエリカ賞(500万条件)を勝利。

過去のエリカ賞のレース時計をみると、2分3秒台で決着することが多いが、2分5秒2と遅い時計で、上がりの時計を他の出走馬と比較してもさして目立たない。

ただ、過去エリカ賞で0秒2の差をつけて勝っていた馬にサクラメガワンダー、アドマイヤグルーヴ、クロフネなどの名馬がおり、2009年の勝ち馬エイシンフラッシュは2着と同タイムであったが、3着に0秒5の差をつけていた。

この馬も2着に0秒2の差をつけており、ある程度評価をしたい。」

フェイトフルウォー

「ホープフルSを勝ち、その後オープンで活躍する馬をみると、アリゼオ、トーセンジョーダン、サンツェッペリン、エアシェイディ、ヤマニンアラバスタ、タイガーカフェ、グラスポジションなど、2分2秒台前半以下の時計で連対していた馬が多い。

今年は2分0秒4という時計で決着しておりレベルが高く、この馬も3着には敗れているものの、2分0秒9という時計で走っており、ある程度評価が必要。

また、その前の東スポ杯2歳Sでも3着に敗れているが、1着サダムパテックと2着リフトザウイングスの実力を考えれば、悲観をする内容ではない。

調教の内容もよく、評価が必要であると感じる。」

ジャービス

「調教の内容は集中力を感じさせて、なかなかよかった。

ただ、前走勝利の際、2着に0秒2の差をつけているが、さして目立った上がりではなく、スローペースの中を逃げ切っての勝利で、時計の面からはさしたる内容ではない。

材料が少ないため取捨が難しい1頭。」

インナージョイ

「新馬戦では敗れたものの、その際に上がり34秒5と最速の上がりをつかい目立った内容であった。

また、マイルのレースで後手を踏み、ペースが落ち着いたことが敗因。

前走は1800mのレースを勝っているが、今回2000mに距離延長となる。

父スペシャルウィークで、母の父カーネギーであれば距離延長がプラスとなる可能性が高い。

中山のレースで行われるレースとしては差しが決まるレース。

決め手が要求されるが、戦績をみると合致し評価が必要となる。」

ユウセン

「やや胴が短めで、現状では距離は1800mあたりがよく、コースはさして問わないタイプのよう。

脚質的にも先行、差し、どちらでも問題ない。

馬体をみるといいものを持っているが、全体的なシルエットに幾分硬さがあり、肉付きなどにも幼さを感じさせる。

そういった点が解消されてくる可能性は高いものの、やや時間がかかるかもしれない。

とはいえ、背中のラインなどをみても高い素質があり重賞レベルのものを持っていると感じ、現時点でも好勝負は可能。

現在9番人気という低評価で、この人気であれば買う価値がある1頭のため穴で狙ってみたい。」

コウヨウレジェンド

「全姉にヴィクトリアマイルと秋華賞で2着に入ったアサヒライジング。

馬体のボリュームと、発達した上半身、後肢の付け根から飛節へのかけての角度やつなぎなどをみると先行していいタイプ。

やや器用さに欠けるタイプかもしれないが、馬体のバランスはなかなかよく重賞を勝てるだけの素質がある。

広いコースの方が向くと思われるが、やや瞬発力で劣るため勝ち味に遅いタイプと思われる。

馬体に張りがあって状態はなかなかいいが、中山内回りコースの適性は微妙。」

ヌーベルバーグ

「胴や手脚が長く、後肢のつくりがまっすぐで、決め手で勝負をする馬。

サンデー系の特徴が良く出ており、父ディープインパクトの影響を感じさせる。

毛ヅヤが悪いため、馬体がいまひとつのように映るが、全体のバランスは良好で、より筋肉がついてくれば重賞あるいはもっと上のレベルでも戦える。

器用さを欠くタイプである可能性があり、中山内回りコースの適性は微妙で、毛ヅヤなどから状態も好調とまではいかない。

ただ、このレースは中山にしては差しが決まるため、軸は避けるべきであるが、能力などから押さえることを検討したい。」

プレイ

「半兄にアドマイヤムーンという良血。

先述したようにホープフルSの時計は優秀で、京都2歳Sの時計もいい。

未勝利勝ちの際、2着に0秒6の差をつけており、時計などをみる限りは、このレベルであればある程度好走も可能であると感じる。

もう少し何か強調材料が欲しいが、押さえることを検討したい。」

デボネア

「調教の動きをみると、大型馬らしくパワフルで中山は向きそう。

調教の内容自体もよく、力を出せる状態にあると感じる。

前走は未勝利とはいえレコードで勝利しており、底をみせていない。

現在8番人気と差して人気はないため、買う価値があり狙ってみたい。」

○ 2010年京成杯 馬体診断考察

エイシンフラッシュ

全体的なボリュームやしっかりした骨格、胴の短さからかつてこのレースを勝ったサンツェッペリン、マイネルチャールズと共通点がある。

坂があり、直線が短いこの条件ではパワーと持続力が要求され、ここはほぼベストの条件。

肩の角度が少し立っており、距離はベストよりも少し長いかもしれないが、腹のラインなどから心肺機能もしっかりしており、3歳のレースであれば問題なさそう。

手脚の長さからある程度の瞬発力勝負にも対応は可能だが、本質的に阪神の内回りコースや、そして中山もどちらかというとより潜在的なスタミナが求められる外回りよりも、器用さが要求される内回りコースの方が合うと感じる。

馬体をみる限り状態も悪くなさそうだが、調教の動きにはなかなか柔らかさがあり、力を出せる出来にある。

フラガラッハ

手脚や胴の長さは父デュランダル譲りで、一見馬体にアンバランスな部分はあるものの父もそういった体型をしていた。

アバラが浮き出ている感じも父によく似ており、本質的にマイラーで身体のラインからしまいの決め手の生かす競馬が合うのではないかと感じる。

ダートで勝ったものの、身体のラインやつなぎをみると芝の方が力を出せると感じる。

ブルーソックス

この時期にしては毛ヅヤが良好で太目も感じられない。

お尻の部分が斜めにすとんと垂れているが、こういった馬は斜尻といって走る馬が多い。

前後肢のバランスや、ボリュームがしっかりしている点、胴の短さなどはこのレース向きであるが、つなぎの短さをみると芝のレースはどうかなという印象。

ミスプロの強いクロスがある点からもダート専用の馬である可能性が高い。

スピードタイプというかんじよりも、時計の速いダートよりは地方などの砂の方が合うかもしれないが、能力的には重賞でも通用するはず。

レッドスパークル

全体的に薄手なラインをしており、つなぎが細く瞬発力を感じさせる。

筋肉がつききるまでは後方からの競馬になると思われる。

肩の角度に窮屈な部分があり、胴もやや短めのため基本的にはマイラーのよう。

成長次第では2000m位までの距離でこなせそうだが、もう少し胴が伸びて胸前の窮屈な部分が解消されればという感じ。

全体的なバランスや丸みのあるラインから能力は高いが、筋肉の量にくわえてやはり先述した肩の部分が欠点となるため、そういった面が解消されれば重賞より上のレベルでも好走は可能な素材。

今回太めもなく立ち姿も美しく、状態は悪くなさそう。

過去の傾向をみると後ろから競馬をする馬が結果を残している点は追い風。

問題はペースで、頭数がやや少ないためペースが落ち着いた際は追いこんで届かずという可能性も。

○ 2009年京成杯 馬体診断考察

ナカヤマフェスタ
胴が長く、背中と腹のラインが平行で、後肢に比べてやや前肢のボリュームがある点など、しまいのキレで勝負する馬で、父ステイゴールドの特徴がよく出ている。
同じ父の産駒ドリームジャーニーが小回りのコースを苦にしないのは、フットワークの回転が速いためであるが、この馬は少し走法が異なる点や、つなぎの角度が少し寝ている点から中山のコースの適性は気になるところ。
後ろから競馬をしてペースが落ち着けば、前目で競馬をして瞬発力勝負にも対応できるような馬にやられる可能性も。
状態はまずまずといったところ。
一度つかわれれば、もう少し馬体が締まり、皮膚の質感もよくなってくると思われる。

アーリーロブスト
父バブルガムフェローの産駒は骨格のしっかりした馬が多く、ダートでの活躍馬が多いが、この馬はステイゴールド産駒のようにスラッとして瞬発力を生かすタイプのよう。
前走も前目の位置で競馬をしているが、前走前々走ともに上がり3ハロン第2位の時計を出しているように後ろからのレースにも対応出来る。
つなぎが長く角度が寝ているためスローペースは向かず、ペースが落ち着くような場合は前目のポジションにたち、自分でペースをつくる競馬が合う。
2000m以上の距離も問題ないが、小回りのコースは本質的にあまり合わないと感じる。
状態は無駄肉がつかず悪くないが、筋肉がつききっていない部分もあり押さえまでとしたい。

モンテトウルヌソル
皮膚が薄くバランスのいい好馬体。
前肢の付け根の筋肉が締まっている点や、腹のラインと背中から腰にかけてのラインが平行な点など、一流馬と共通する部分もある。
また、非凡な点はガッシリした首さしにも表れ、父タニノギムレットやキングカメハメハなどと同じように太くパワーを感じさせる。
父ほどボリュームはなく、前後肢のバランスや手脚と胴の長さなど、ベクトルは瞬発力に傾いていると思われる。
開花すればG1レースでも好勝負が可能な素材で、順調に出走してくれば今年のダービーでは積極的に買いたい馬。
しかし器用さに欠ける可能性があり小回りの中山コースの適性が心配で、瞬発力で勝負するタイプでもあるため、脚を持て余して敗れる可能性も高い。
しかしもし敗れた場合においても、次のレースなどで条件が合えば必ず狙いたい馬。

フサイチナガラガワ
骨量があるためパワーに秀でており、中山のコースは向く。
しかし母方のストームキャットの影響か胸前に窮屈な部分があり、この部分が解消されればもっとよくなる。
前走2000mで勝っているが、肩の可動域が狭いため、2000m以上の距離に対応することは難しいと感じる。
つなぎの長さが少しみづらいが、芝よりもダートの方が走るかもしれない。

トゥリオンファーレ
兄オレハマッテルゼは腹袋が発達したスプリンターであったが、この馬は長距離向き。
胸前のつくりは同じスペシャルウィーク産駒のインティライミにそっくりで全体的なバランスもよく似ている。
インティライミに比べて背中が長く身体の柔らかさで劣るため、能力は劣るかもしれないが、悪くないバランスをしている。
ただ、無駄肉がつかず状態は悪くないが、まだ筋肉がついておらず完成度で他馬に劣る。
また、つなぎの角度が寝ておりスラッとした体型からもコースや荒れた馬場の適性はいまひとつで、ペースが上がらなければ厳しいと感じる。

ハイローラー
このレースでは、サンツェッペリンやマイネルチャールズ、ジャリスコライトなど、胴が短く丸みがあって前後肢のボリュームが均等に近い馬がきている。
これは小回りのレースに対応できるためで、後肢にボリュームがあり、直線の坂を克服できるためと思われる。
やや手脚が長いものの、今年の出走馬の中ではこの馬がそのタイプに最も近いと思われる馬体をしている。
ダートでしか勝ち星はないが、出走経験自体がなく、やってみないとわからない部分もあるが、馬体をみるかぎり、芝にも適応できると感じる。
状態も悪くなく、2000mならこなせる。
課題は瞬発力勝負に対応できるかという点だが、先行する競馬をしてペースが落ち着けば一発があっても驚けない。

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