穴馬 予想

春のG1レース考察(1)

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※ 2011年1月初旬に作成したレポートから抜粋した記事になります。
○ 3歳牡馬路線
まず3歳クラシックの牡馬路線であるが、2歳戦のレースの結果をみる限り、かなり混戦のクラシック戦線になるのではないかと感じる。
2010年の3歳馬、明けて今年4歳となる馬に関しては、ヴィクトワールピサが有馬記念を制し、降着もあったがジャパンカップをローズキングダムが制するなどレベルの高さに関しては異論がないだろう。
しかし、2011年のクラシックを戦う今年の3歳馬をみると現状ではそこまでのレベルにはなく、かなりレベルが落ちるのではないかと感じる。
まずは暮れに行われたG1レース朝日杯FSの結果をみていきたい。
かつて朝日杯FSの勝ち馬からはアイネスフウジン、サクラチヨノオー、ミホノブルボン、ナリタブライアンといったダービー馬が現れていた。
ただ、その後は早熟なマイラーが結果を残すレースが多く、翌年のクラシックレースや中長距離G1レースに結び付くレースではなかった。
しかしながら、近年はまた傾向が変わってきているようでドリームジャーニーやローズキングダムの活躍は記憶に新しいところである。
2010年の朝日杯FSはグランプリボスが1分33秒9という時計で制したが、後方からレースすすめて決め手を生かす競馬であった。
そのため、一概に短い距離に適性があるとはいえないものの、やはり血統などから距離延長に対して微妙な部分がある。
また、上がり最速をマークしているものの、上がり2位の馬に0秒1しか差をつけていない点からも距離延長に対する適応力は低い可能性が高い。
能力面においても朝日杯FSのレース時に調教の内容が最もよかったためA評価としたが、状態がいいなかでこのパフォーマンスであれば能力的にも特筆するほどのものでないと評価をするべきであるだろう。
昨年お届けしたこのレポートでは、朝日杯FS勝ち馬のローズキングダムが中距離レースで活躍する可能性を記したが、今年は2着馬なども含めてクラシックと結び付くレースではなさそうで、レースレベルとしても平凡といえる。
しかし、1頭覚えておきたいのが、直線で致命的な不利があったリフトザウイングスで、脚質的にも体型的にも東京など広いコースに変わることはプラス材料となりえる。
爪に不安があるようでスムーズにレースをつかうことが出来ない恐れはあるものの、能力的にも高いものを持っており、朝日杯FSでは致命的となる不利があったが、巻き返してくる可能性は充分ある。
また、朝日杯FSで1番人気に推されたサダムパテックに関しても出遅れにくわえて道中で気性的な難しさをみせた点から復権の余地は残されている。
次にラジオNIKKEI杯2歳Sをみていきたい。
朝日杯FSよりも翌年のクラシックレースに結びつくことはよく知られているが、過去の連対馬をみると、ロジユニヴァース、ヴィクトリー、アドマイヤムーン、ヴァーミリアン、コスモバルク、ザッツザプレンティ、アグネスタキオン、ジャングルポケットなどのG1ホースが出ている。
アグネスタキオンが勝ち、ジャングルポケット、クロフネが出走した2000年のレベルが突出して高いことは言うまでもない。
また、2008年も内容は優秀で、ここでの1着ロジユニヴァース、2着リーチザクラウンがそのままダービーでも上位2頭締めて1、2フィニッシュという結果になった。
※ 下記は2008年ラジオNIKKEI杯2歳Sの回顧の一部。
「かなりのハイレベルレース。 例年12秒台後半のラップを3~4回刻むが、全て12秒台前半以下のラップ。
12.6-11-12.3-12.2-11.8-12-12.3-12.3-12.3-12.9
2着馬リーチザクラウンの敗因は明確だが、つなぎの長さなどをみると、鞍上も言うように無理に抑える必要はなく、ある程度のペースで先行する競馬をした方がいい。
そして、2番手で競馬をして直線で2着以下を突き放したロジユニヴァースはかなりの評価が必要で、ここで厳しいレースをした経験も後々大きな武器となるはず。」
2009 ヴィクトワールピサ 2.01.3
前半800mが49秒2という時計で例年とさして変わらない水準であったが、勝ったヴィクトワールピサはまさに計ったように差しており着差以上の完勝をしている。
ヴィクトワールピサが一級品の能力を有している可能性が高く、レースの厳しさという部分などでは2008年のレースに軍配が上がる2009年もそれに劣らないレベルと評価をした。
やはり春のクラシックレースなどG1レースに直結する結果となったが、ヴィクトワールピサの他にもコスモファントム、ダノンシャンティ、ヒルノダムール、といった馬も出走していた。
NHKマイルカップで勝利したダノンパッションに関しても、ラジオNIKKEI杯2歳Sの時点では完成度の低さに言及していたが、やはりNHKマイルカップで強い内容で勝利している。
6着の馬が7着の馬に0秒8の差をつけている点からも高いレベルの時計であることが分かり、ダノンシャンティ、ヒルノダムールの2頭もG1レースで勝利あるいは連対している。
2009年の2歳馬、明けて2010年に3歳となる馬がジャパンカップや有馬記念などのG1レース、そして古馬重賞を多く勝ち、レベルが高いことに関しては説明の必要はないだろうが、こういった部分にもこの世代のレベルの高さが表れているだろう。
年によっては非常にG1レースに結びつきやすいラジオNIKKEI杯2歳Sであるが、2010年はダノンバラードが勝利した。
しかし、ペースが落ち着いた点も影響しているが、ラップや時計などをみると、ヴィクトワールピサが勝った2009年やロジユニヴァースが勝った2008年などと比べると評価は低いものとなる。
ただ、ダノンバラードがしまいの決め手を生かすだけのレースをしている点や、オールアズワンが休み明けであった点から上昇の余地があるため、この2頭に関してはまだ高いパフォーマンスをみせる可能性を秘めているだろう。
とはいえ、ここまで朝日杯FSとラジオNIKKEI杯2歳Sの2レースの結果をみてきたが、2011年の牡馬クラシックに関しては、傑出する存在はおらず、現状では混とんとしている状況といえる。
これからデビュー、あるいはすでに勝ち上がっている馬の中から、すでに重賞やオープンのレースで結果を残している馬を脅かすような存在が出てくる可能性もある。
もし、そういった馬が出てこないのであれば混戦のクラシックとなり、状況次第によっては大きく荒れる結果になる可能性が高い。

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