マイラーズC 出走馬考察と前走レースのポイント

穴馬と危険な人気馬 穴馬と危険な人気馬 
[皐月賞 調教推奨馬]
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FC2 Blog Ranking(←35位くらい)…まずまず動きに素軽さを感じさせ、一週前としては申し分ない内容。
[マイラーズC 出走馬考察]
シルポート…昨年夏に馬体をみた際に能力は重賞を複数勝てるほどのものを持っているとお伝えしてきたが、素質が開花してきた。母の父サンデーサイレンスよりも父ホワイトマズルの影響が強いようで、距離は2000m近辺がベストであると感じる。勝利したファイナルS、京都金杯ともにかなりペースが落ち着いて展開面で恩恵があったため、勝利したもののさして内容はない。逆に前々走東京新聞杯はスタミナが要求されるタフな条件で斤量面などからも危険な人気馬になる可能性が高いとお伝えしたが、ペースが上がったことも敗因。前走大阪城Sでも58キロを背負っており、勝ち馬とは4キロの差があったが、今回他の馬と同じ57キロでの出走。レースの条件は悪くはないもののメンバーのレベルが高く、ペースが落ち着いて展開面での恩恵があれば好走の可能性もあるが。」
ショウワモダン…ハイペースで前目の位置で競馬をする馬がつぶれて、外側が伸びる馬場状態も追い風となったことが安田記念の最大の勝因。近走では重い斤量を背負わされていることが不振の要因。条件も合うため57キロあるいは58キロであれば押さえておきたい1頭。
キングストリート…馬体をみると、同じキングカメハメハ産駒のフィフスペトルに似ている印象であるが、本質的にはマイラーで母方にロベルトが入っている点なども類似している。前走ダービー卿CTも今回と同じ阪神芝1600mで行われていたが、あまりにも悪条件が重なっており厳しいレースとなった。また、前々走の洛陽Sも2着に0秒7という差をつけて勝っており、かなりレベルの高い内容で、今回は別定戦となり57キロで出走できる点も好材料。
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人気ブログランキング(←100位くらい)…父系の影響が強いと思われ、ある程度前目の位置で競馬が出来る点からもペースが緩んだ方が好走の可能性が増すと思われる。前走敗れているが、直線でやや不利があった。体調はよく力を出せる状態にある。
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[マイラーズC 前哨戦のポイント]
○ 阪急杯 サンカルロ
近年の前半800m後半800m、レース時計をみると下記のよう。
2011年 サンカルロ 1.20.1  前半44.8 後半47.0
2010年 エーシンフォワード 1.21.4  前半46.2 後半46.4
2009年 ビービーガルダン 1.21.1  前半45.7 後半47.0
2008年 ローレルゲレイロ 1.20.7  前半46.1 後半46.0
2007年 プリサイスマシーン エイシンドーバー 1.20.5  前半45.7 後半46.2
2006年 ブルーショットガン 1.22.5 (不良) 前半46.3 後半47.9
ガルボを調教でA評価として状態のよさなどから本命に推したが、ここではレースの適性などで劣るため、そういった点などを考えれば評価が必要となる。
レース後鞍上が「追い出してエンジンがかかるのがちょっと遅い。直線で狭いところを割って、その後はしっかり伸びてくれたが…」とコメントを残しているが、距離がやや短い点にくわえて、瞬発力で勝負をするタイプではないため。
3着フラガラッハは惜しい競馬となったが、こちらもペースが上がったことが追い風になっての好走とみて間違いなさそう。
11着に敗れたコスモセンサーはやはり速くなったペースが敗因。
○ 東京新聞杯 スマイルジャック
レース時計と前半800m、後半800mの時計などをみると下記のよう。
今年は前半45秒6とかなり速いペースで推移。
2011年 スマイルジャック 1.32.5  前半45.6 後半46.9
2010年 レッドスパーダ 1.32.1  前半46.6 後半45.5
2009年アブソリュート 1.36.9 (不良)  前半47.2 後半49.7
2008年 ローレルゲレイロ 1.32.8  前半46.5 後半46.3
2007年 スズカフェニックス 1.32.7  前半46.5 後半46.2
2006年 フジサイレンス 1.33.7  前半47.4 後半46.3
2005年 ハットトリック 1.33.7  前半47.9 後半45.8
1番人気ダノンヨーヨーは7着に敗れたが、出遅れが全てと言ってもいいかもしれない。
2番人気ゴールスキーは3着までに終わったが、やはり直線で挟まれて窮屈になった点がネックとなった。
7番人気キングストリートは2着と好走したが、素質が高い点が好走の要因で穴馬に推した。
勝ったスマイルジャックは瞬発力よりもスタミナなどに優れるタイプのためペースが上がったことが好走の要因。
6着シルポートは4番人気という評価であったが、58キロにくわえてレースの適性でやや劣る点などから馬券の対象から外した。
悪条件がかなり重なっていたため、危険な人気馬になる可能性は高かったといえる。
3番人気に推されて11着に敗れたフラガラッハは現状で馬体写真がないため敗因に不透明な部分があるが、1600mまでしか実績がなくペースが上がった点が影響したと思われる。
15着に敗れたショウワモダンは鞍上が「だいぶ雰囲気は戻っている。」というコメントを残している。
○ 京都金杯 シルポート
近年のレース時計、前半800m後半800mの時計などをみると下記のよう。
2011年 シルポート 1.33.4  前半47.4 後半46.0
2010年 ライブコンサート 1.34.1  前半46.5 後半47.7
2009年 タマモサポート 1.32.9  前半46.3 後半46.6
2008年 エイシンデピュティ 1.33.6  前半47.6 後半46.0
2007年 マイネルスケルツィ 1.33.9(やや重)  前半47.4 後半46.5
2006年 ビッグプラネット 1.34.0  前半47.3 後半46.7
2005年 ハットトリック 1.34.0  前半46.7 後半47.3
今年も前半800mが47秒4という時計でペースが落ち着いて逃げたシルポートが勝ち、4コーナー上位3番手までの馬がそのまま1着から3着までという結果となったが上位の馬はペースに恵まれていた部分も大きかった。
ただ、1000m以降11秒台の時計で推移しているが、瞬発力で勝負をするタイプではないため、ため逃げせず中盤からペースを上げて押し切る好騎乗は称賛に値する。
2着のガルボはレース適性や能力、状態などを考えるとかなり信頼出来たため本命に推したが、いかんせんペースの落ち着きにより逃げたシルポートを捉える事が出来なかった。
ただ、勝ち馬に差を詰めていたことなどを考えると、ペースが落ちつかなければ勝っていた可能性は高い。
3着ライブコンサートはよく走っているが、やはりペースを考えると届かず。
4着に敗れたリーチザクラウンであるが、この馬が控えたことで想定よりも落ち着いたペースで推移したが、上がり最速の脚をつかっているとおり、状態もよく58キロも問題なかったが、このペースでは持ち味が生きない。
ショウリュウムーンは調教の動きがまずまずで、状態がひと息であっただけに上積みがある。
○ マイルCS エーシンフォワード 1.31.8
近年の前半800m後半800mの時計、ラップタイムをみると下記のとおり。
今年は前半800mが45秒3という非常に速い流れで、後方から競馬をする馬に有利な流れとなった。
2010年 エーシンフォワード 1.31.8  前半45.3 後半46.5
2009年 カンパニー 1.33.2  前半47.2 後半46.0
2008年 ブルーメンブラット 1.32.6  前半46.3 後半46.3
2007年 ダイワメジャー 1.32.7  前半46.4 後半46.3
2006年 ダイワメジャー 1.32.7  前半46.0 後半46.7
2005年 ハットトリック 1.32.1  前半45.7 後半46.4
2004年 デュランダル 1.33.0  前半46.6 後半46.4
2着ダノンヨーヨーはペースが向き、この馬にとってもほぼ勝ちパターンであったかもしれないが、エーシンフォワードの鞍上岩田騎手の好騎乗に泣かされた印象。
3着に入ったゴールスキーは調教の内容がよく穴馬に推して結果を残してくれたが、やはりこういった条件も合うと思われる。
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