穴馬 予想

春のG1レース考察(3)

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※ 2011年1月初旬に作成したレポートから抜粋した記事になります。
○ 3歳牝馬路線
次に牝馬クラシック戦線について考察をすすめていきたい。
現時点で牝馬クラシックを占うレースとして材料となるのは阪神JFとファンタジーSとなるが、ファンタジーSの時計をみると、ややレースレベルが落ちる。
こういった点から1着から3着まではタイム差なしであったが、ドングリの背比べといえ、阪神JFでも評価を割り引いた。
そして次に阪神JFであるが、過去阪神JFを勝った馬をみると、2008年の勝ち馬ブエナビスタが牝馬2冠を制し、2007年の勝ち馬 トールポピーがオークスを、2006年の勝ち馬ウオッカがダービーを制している。
これは2006年からは阪神芝1600mがまぎれの少ない外回りコースに変わり、能力が結果に反映されやすくなったためで、基本的に翌年の結果に結び付きやすいレースである。
2010年はデイリー杯2歳Sで牡馬を一蹴したレーヴディソールが快勝しているが、クラシックに結びつくレースであり、時計などからレースレベルを測ることが重要になる。
レーヴディソールに関しては高い評価が必要であるが、2着のホエールキャプチャは先行してよく、ある程度の瞬発力にも対応出来るというタイプであるため、ペースが落ち着いたことが大きな追い風となり、展開の恩恵を受けた面もある。
ただ、直線で2度進路をふさがれるような不利があったようで、スムーズにレースをすすめることが出来ていればより際どかったと思われ、春のクラシックで馬券に絡んでくる可能性があるだろう。
また、完成度ではやや劣り、瞬発力で勝負をするタイプではなくスピードタイプのため、馬体のボリュームが増してくれば能力的に大幅な上昇もあり得る。
そして、阪神JFで人気を裏切ったダンスファンタジアはペースが落ち着いたことも影響したかもしれないが、あれだけ引っかかるとレースにならず気性的な問題がある。
ただ、能力的には高いものを持っており、気性面での改善が見られるようであればまだまだ見限ることは出来ない。
くわえて、胸前に窮屈な部分があるため、その点が改善されれば能力的な向上もあり、その点も注目が必要で、レーヴディソールを逆転できるかどうかはそれらの部分にかかっている。
阪神JFの過去の時計をみていくと、2006年、2007年は速いペースとなったが、時計を比較するとやはりウオッカが勝った2006年の1分33秒1という時計は別格といえる。
今年の時計をみると1分35秒7と、阪神競馬場改装後で最も遅い時計とレースレベルとしてはまずまずといったところだが
2009年のこのレポートでは、阪神JFを勝利したアパパネがマイラーとして高い資質をもっており、桜花賞に関してはこの馬が一歩抜けているとお伝えした。
しかし、今年は現状ではレーヴディソールが一歩リードしていると感じるものの、阪神JFのレースレベルやその他の馬の完成度、そしてレーヴディソールの脚質などから、巷間言われるほど圧倒的に抜けた存在かと言われればそうではないと感じる。
ドナウブルーやノーブルジュエリーといった素質馬や評判馬も控えており、これから台頭してくる馬も出てくる可能性がある。
また、桜花賞に関しては影響を及ぼす外的な要因があり、オークスに関しても特徴がある。
牝馬路線は牡馬以上に時計がレースレベルを測るうえにおいて有効であり、重要となってくるため、週末の配信ではトライアルなどにおいてもそういった部分を精査して詳細な考察をお届けしていきたい。

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