雑記

高速馬場が故障に及ぼす影響はあるのか?

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阪神JFとNHKマイルカップを制したメジャーエンブレムが左脚の故障によって競争能力を喪失し、そのキャリアに幕を下ろすこととなった。

2013年生まれの牝馬は、オークス馬シンハライト、桜花賞馬ジュエラーなどがしのぎを削っており、かなり層が厚く、今後古馬と走っても活躍が期待できた馬が多かったが、そのほとんどが故障を発症している。

ジュエラー:骨折でオークス回避。3歳秋シーズン不調。
シンハライト:秋華賞前に引退。
チェッキーノ:オークス後、故障により長期離脱。
メジャーエンブレム:競走能力喪失で引退。

ここまで故障が続くケースは珍しいが、2016年の春は時計の速いレースが多かったと記憶しており、馬場に原因や影響があるのではないかと感じたため振り返っていきたい。

桜花賞とそのトライアルで最も有力馬が出走するチューリップ賞は阪神で行われるが、2016年の春の阪神の開催はとかく時計が速いレースが目立った。

チューリップ賞の時計を過去のレース(良馬場)と比較すると、1分34秒台が水準となる。

しかし、2016年は前半800m46秒8、後半800m46秒0と決してペースが上がっているわけではないが、1分32秒8と突出して速い時計となっている。

2016年 シンハライト 1.32.8
2014年 ハープスター 1.34.3
2013年 クロフネサプライズ 1.34.9
2012年 ハナズゴール 1.35.5
2011年 レーヴディソール 1.34.5
2009年 ブエナビスタ 1.36.1
2008年 エアパスカル 1.35.8
2007年 ウオッカ 1.33.7

当日阪神で行われた千里山特別、翌日の大阪城Sもともに、例年より1秒近く時計が速かった。

1週前に行われた阪急杯も例年より1秒近く速い時計で決着していたが、阪神の馬場が非常によかったためである。

そして、開催末期に近づいた桜花賞でも前半800mが47秒1、後半800m46秒3とペースが落ち着いているにもかかわらず、1分33秒4と速い時計が出ている。

2016年 ジュエラー 1.33.4
2015年 レッツゴードンキ 1.36.0
2014年 ハープスター 1.33.5
2013年 アユサン 1.35.0
2012年 ジェンティルドンナ 1.34.6
2011年 マルセリーナ 1.33.9
2010年 アパパネ 1.33.3
2009年 ブエナビスタ 1.34.0
2008年 レジネッタ 1.34.4
2007年 ダイワスカーレット 1.33.7

桜花賞当日の1000万条件の芝1600mでも1分33秒8と水準より速い時計が出ていたが、6月の阪神も時計の速い状況が続いていたことから、特殊な馬場状況であったと言える。

前走のチューリップ賞、そして桜花賞と速い時計で走り続けたことで、身体や脚元に負担がかかったのかもしれないが、桜花賞勝ち馬のジュエラーは、その直後に故障を発症している。

また、阪神以外のレースを見ても、メジャーエンブレムが勝利したクイーンカップは1分32秒5という、例年より2秒近く速い時計であった。

2016年 メジャーエンブレム 1.32.5
2015年 キャットコイン 1.34.0
2013年 ウキヨノカゼ 1.34.6
2012年 ヴィルシーナ 1.34.7
2011年 ホエールキャプチャ 1.35.4
2010年 アプリコットフィズ 1.34.4
2009年 ディアジーナ 1.35.7
2008年 リトルアマポーラ 1.35.5
2007年 イクスキューズ 1.34.5

能力の高さが影響していた部分もあるかもしれないが、当日東京で行われた調布特別もまた水準より2秒近く速い時計で決着しており、異常に時計の速い馬場であったことが伺える。

メジャーエンブレムも桜花賞を走り、その後NHKマイルカップを勝利しているが、NHKマイルカップもまたペースが上がってはいたが1分32秒8と時計の速いレースであった。

そのレースを最後に引退することとなったが、クイーンカップ、桜花賞という時計の速い馬場で行われたレースをつかわれ、身体的な消耗や脚元への負担が蓄積されていった可能性はかなりあるだろう。

ジュエラーと同じチューリップ賞、桜花賞というローテーションでつかわれ、無事オークスを制したシンハライトも秋初戦のローズSまでは順調にいったが、秋華賞目前で引退となっている。

ひと夏を越しているため、消耗や馬場は故障に影響していないという考えも認めければならない。

しかし、過去タニノギムレットやキングカメハメハといった名馬が春に無理なローテーションでレースをつかわれ、秋にリタイアという結果となっているケースからも、春のレースが遠因となった可能性は信ぴょう性のない話ではない。

現4歳牝馬が3歳のシーズンに多く故障を発症しているのに対し、同世代の牡馬は朝日杯FS勝ち馬のリオンディーズが引退となってはいるが、サトノダイヤモンド、マカヒキ、ディーマジェスティなどはいずれも健在である。

牡馬の春のクラシックのトライアルは主に皐月賞の舞台である中山で行われる。

弥生賞は速い時計での決着となっていたが、やや時計の速い馬場で行われていたが、極端に時計が速いという馬場ではなくペース自体が上がっていたためであった。

皐月賞もレースレコードで決着はしたが、前半1000m58秒4、後半1000m59秒5というハイペースで推移したため。

また、サトノダイヤモンドはきさらぎ賞から、ディーマジェスティは共同通信杯から本番の皐月賞へ直行しているが、極端に時計の速い馬場をつかわれていなかったことで脚元の負担がなく、離脱が生じていないと考えることが出来る。

皐月賞上位の馬に対し、時計の速い東京コースのダービートライアル青葉賞で厳しいレースをしていたヴァンキッシュランはその後屈腱炎でリタイアを余儀なくされている。

青葉賞の近年レース時計をみると、2分25秒台から2分36秒台で決着することが多いが、2016年は前半1000m61秒3という水準のペースでありながら2分24秒2という速い時計で決着していた。

2016年 ヴァンキッシュラン 2.24.2
2015年 レーヴミストラル 2.26.9
2014年 ショウナンラグーン 2.26.5
2013年 ヒラボクインパクト 2.26.2
2012年 フェノーメノ 2.25.7
2011年 ウインバリアシオン 2.22.8
2010年 ペルーサ 2.24.3
2009年 アプレザンレーヴ 2.26.2
2007年 ヒラボクロイヤル 2.26.3
2006年 アドマイヤメイン 2.25.3

当日東京で行われた芝1600mの500万条件、1000万条件で1分33秒台の時計が出ており、例年よりも速い時計が出る馬場であったが、それが脚元を蝕んだ要因と考えることは不自然であろうか。

人間とサラブレッドを同じ扱いにしてはいけないが、以前、著名なプロ野球選手が東京ドームはグラウンドが硬く、身体に負担がかかりかなり影響を及ぼすという話をしていたことを目にしたことがある。

サラブレッドの脚はより繊細であり、不調を訴えることも出来なければ、自身でケアをすることも不可能である。

時計の速い馬場が故障に直結するとまでは言えないのかもしれないが、競馬ファンのみならず現場からそういった声も根強く聞かれることからも、何らかの影響を及ぼしていることは間違いないだろう。

一頭のスターホースの離脱によって売り上げが数億円減少することは想像に難くなく、メジャーエンブレムほどの逸材であるならばその影響はより大きいが、競馬人気を盛り上げる上で、馬場の改善は最優先されるべきことのように感じる。

短いキャリアとなってしまったが、メジャーエンブレムは強烈な光を放つ稀有な存在であった。

NHKマイルカップ、阪神JFも強いレースであったが、個人的にはクイーンカップが最も印象に残っており、衝撃を覚えたことを記憶しているが、そういった経験は長く競馬を見てきてもそうあるものではない。

今となっては競争生活で消耗しなかったことにより、いい仔を出すことを願うばかりである。

 

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