競馬予想 有馬記念 ディープインパクトの死角(2)

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 昨年の菊花賞から先日行われたジャパンカップまで、ここ1年間のG1での写真に目をとおしました。
 
 まずは菊花賞。かかりながらのあの豪脚は規格外という言葉以外当てはまりません。
 しかし毛ヅヤはさして良くなく若干シャープさを欠きます。胸前に張りがあり馬体を大きくみせ、迫力はあります。しかし逆に長距離を走るつくりではないです。

 明らかにそれ以上の出来と言えるのは、脅威のロングスパートをみせ、一番強いレースをみせたといっても過言ではない天皇賞(春)です。
 これ以上ない皮膚の透明感で、全体的に引き締まり、胸前が少し寂しいとはいえ、長距離を走るつくりとしては完璧に近いものがあります。

 宝塚記念は海外遠征前という事もあり、若干余裕残し。胸前に固さを感じさせ、腹の部分がほんの少しだけボテッとなっています。

 そしてジャパンカップ。張りも皮膚も共に高いレベルにあります。
 
 昨年の有馬記念の出来ですが、菊花賞を94%、天皇賞(春)を99%、宝塚記念を90%、ジャパンカップを92%とすると有馬記念は85%ないでしょう。
 
 腹のラインが上がり、腰や腹の部分が大変貧相です。元々そういうタイプという事もあって下半身に迫力がありませんが、しかしそれがあまり目立ちません。
 何故かというと上半身も胸の筋肉には張りがなく、垂れている様にすら見えます。状態の悪さがハッキリとは目立ちませんが状態としては83%が妥当といった所。

 菊花賞後、調教を当分再開できなかったという事で、ひっかかりながらあの豪脚をみせた反動があったのでしょう。

 並の馬どころか一流馬でさえ、G1で好走出来るレベルではありません。逆にこの出来で、しかも得意ではないコースで後の国際G1ホースを追いつめているのですから、負けた時でも怪物は底知れぬイメージを残すと言えるでしょう。

 今年は、馬場の悪い宝塚記念、そして渡仏し凱旋門賞、帰国後にジャパンカップというスケジュール。それがどのような影響を及ぼすのか気になるところです。

 明日はディープインパクト以外の有力馬についてお伝えします。

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