2002年8月19日、種牡馬界に激震が走った。サンデー組組長サンデーサイレンス死亡。
この瞬間、跡目を狙う馬達によって戦いの火ぶたが切って落とされ、種牡馬界はまさに血で血を洗う戦国時代に突入したのである。
サンデーサイレンス死去のその翌春、サンデー組は緊張感に包まれていた。
大組織の構成員は常に、競合する組織との戦いとともに自身の組織で出世争いも強いられるものである。そしてその組織が大きければ大きいほど、その争いは熾烈である。
最古参で目立たないながらも安定した成績で、No2として組を盛りたててきたサンデー組若頭フジキセキ。今でこそ堅実で落ち着いた印象を与えるが、かつてはサンデー初年度産駒で幻の3冠馬ともいわれたサンデー組勃興の立役者でもあり、無敗の武闘派である。
そしてその地位を虎視眈々と狙う、長距離界を縄張りとしているダンス組組長ダンスインザダーク。現役時サンデ-四天王とうたわれた同期のライバルたちを、種牡馬界入りした後は完全に退けた。ちなみにその勢力にはダンスパートナー、ダンスインザムードという名馬が名を連ねる名門であり、その血統を武器に勢力を急速に拡大している。
ミスプロ会系キングマンボ組若頭エルコンドルパサー、ロベルト会系シルバーホーク組若頭グラスワンダーと壮絶な抗争を繰り広げ、その地位を手にしたスペシャルウイークは1年目の不振を2年目にアメリカ進出という偉業で見事挽回。
そしてトニービン組組長を襲名したジャングルポケット、フレンチデュピティ組(・・・発音しづらいっス)の後継を確固のものにしたクロフネを現役時、問題にしなかったアグネスタキオン。彼もまた全兄にダービー馬をもち、母桜花賞馬、祖母オークス馬という名門出身である。
彼らはサンデー組を拡張する責務とともに、ライバルよりも良質の繁殖牝馬を確保するという矛盾したジレンマを抱えていた。
この乱世を生き抜き天下に覇を唱えるのはどの馬なのか。はたしてサンデー組の覇権はこの後も続き、その系譜は混沌としたこの時代に終止符を打つのか。それとも新たな勢力が出現し、栄光と挫折が入り乱れ、裏切りと憎しみの連鎖は続いていくのか(昼のメロドラ、見過ぎだなオレも)その答えを知るものはまだ誰もいない。
(この企画・・・ないな・・・)
クリック協力よろしくお願いしま・・・頼みづらいわっ!!
↓ ↓ ↓
競馬予想 馬体は嘘をつかない←トップページへはこちらから
コメント